私は花

私は花に生まれた
私という花が歪んでいく
それはシクラメンが枯れるという事
そんな私を見て彼は言う
「貴方の心が自由であるように」
私は綺麗なポットに植え替えられた

私は貴方に育てられたけど私の体は弱かった。
床に這いつくばる私は涙を流している
彼も私の隣で寝ている。
私はとうとう枯れてしまった。
彼は起きると私を抱きしめて大粒の涙を流して
泣いた。
「貴方は何処に向かうのか。僕の心は置いてけぼりでいつまでもいつまでも貴方を追いかけている」

彼がまだ子供の頃のお話
私は命が果てるそのまさに
その瞬間
貴方が良いと思った。
貴方にまた会いたいと思った

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