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デジタルサイネージの具(コンテンツ)

おはようございます!Martです。
今日も天気予報ではかなり暖かくなるそうですが、天気は下り坂ですね。まあ、ここのところずっと乾燥注意報だの山火事だのの話題が続いていたので、多少のお湿りは歓迎です。ただ今日は何件か外出の予定があるので、雨の降る前に済ませてしまいたいものです。

パネルは付いた。次は中身だ!

デジタルサイネージを導入した場合、取り付け工程も大事ですが、肝心なのは運用工程。完成したビジョンを稼働させていくため、いくつかのコンテンツを持ってきて編集、「プログラム」を作って放映します。出来ればその際、広告などを入れることでマネタイズをしたい、というのが多くの導入企業さんが考える事ですよね。
どういうプログラムを構成するかは、そのビジョンの取り付けられた場所や位置、その前を通る人々の属性などにもよりますが、重要なことは「見てもらえるコンテンツを充実させる」と事を意識するという点ですね。

渋谷や新宿のように、黙ってても多くの人が行き交う繁華街であれば、その人々の属性を大雑把に把握しその人達のニーズ・ウォンツに合わせた動画(主に広告)を流せば良いということですが、その選択や内容については“広告主(広告代理店)”側が考えるので、媒体主としてはそれ程悩む必要は無いと思いますが、私が行っていたようなそれ程繁華街ではないエリアで広告を集めようとすると、こちらで「これは広告効果がありますよ」という「エビデンス(証拠)」を集めて、それを軸にプロモーションを行う必要があります。一般的には前面の道路の通行量だったりその方向、交差点の有無混み合う時間帯とその属性などになりますが、繁華街ではないエリアではそれだけでは広告の集客には繋がりません。

このため、「人々が見ている」という事実を作るために、人々が見てくれるコンテンツを用意する必要があります。

では、“人々が見てくれるコンテンツ”とは一体どんなものでしょう?

人々にとって、有用な情報とは


一言で言えば「そのエリアにとって有用な情報」となりますが、この辺りをまた突き詰め、それにあったコンテンツを作っていき掲載するという作業が発生しますので、前出の繁華街のビジョンとでは一手間も二手間も増えてしまいます。
ではどんなコンテンツが“有用な地域情報”かと言えば、ザックリ以下のようなものではないでしょうか?

1)時間・天気・地域のニュース等の一般情報
2)地方自治体・学校・警察・消防などの公共情報
3)エリア内の渋滞情報や通行止めなどの交通情報
4)地域の商店街・スーパー等のお買い得情報

これらはほんの一例ですが、こういった地域に根ざした情報が入ることで、周辺住人や通過する自動車などから見てもらえる情報を提供出来るようになります。
しかしデジタルサイネージの場合、動画の場合や画面転換をする場合が多いので、たまたま通りかかった人たちにそれらの情報をリアルタイムに届ける事ができず、有用な情報源としての認知が進みにくい、という弱点も出てしまいます。出来れば重要な情報はいつも表示させておきたいと考えますよね。

画面分割を使う

そこで役に立つのがスプリット画面(分割画面)です。
デジタルサイネージのシステムは大抵のものが「スプリット画面」を使えます。画面内部を何分割かし、そこに各々のコンテンツを表示することで、常に時間表示がされていたり、天気予報が画面下部を流れたり、ニュース速報を瞬時に重ねたりとしつつ、メインの画面には広告などを流せる様になります。
通行する人々は、その中で自分に必要な情報を確認することで、「あ、これ便利!」という印象を持ってくれるので受け入れてくれ、そこを通る時にはいつも確認する、という習慣が出来てきます。そうなればここで一つの「エビデンス」を作ることが出来るでしょう。

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例えば上記のような形で画面を分割し、各々に必要な情報を入れていきます。この辺りはデジタルサイネージ用の編集ソフトの能力にも寄りますが、大凡のソフトであればサポートしている機能です。これらのソフトはご自分で選んで導入することが出来ますので、自社の用途などで使いやすいものを選ぶと良いと思います。

データプロバイダーと契約する

これらのプログラムを初めての状態から立ち上げるのは、少し難易度が高いかもしれません。勿論、少しコンピュータやグラフィック制作になれた方であれば、触っているうちに何となく勘所を掴んでいただけるかもしれませんし、天気予報や時刻などは無料の提供サイトもあるのでそこと連携すればよいのですが、ニュースなどの情報になると、確実に有料の配信先からのサービスを受ける必要がありますので、ネットで検索するなどしてご検討ください。

ここで一つ、私がとても有用だと感じているサービスをご紹介しましょう。
以前も紹介しましたが、株式会社ジャオダックが提供しているJAODAQです。
こちらは本来は「屋外広告の市場価値を評価し、最適なクライアントとマッチングを行うサービス」を展開している企業で、簡単に言えば、デジタルサイネージの場所や通行量、その他の条件を収集・分析し、適正な広告料金を算出、その条件に合うクライアントとマッチングさせるというサービスになります。
これはこれで媒体社にとってはありがたいサービスになると思いますが、この会社には更に素敵な付帯サービスがあります。
それが「JAODAQ Digital Signage Network Servic」で、“デジタルサイネージの放送局”事業となります。

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上記はJAODAQサイトからの引用になりますので、詳しくは先のページをご覧いただきたいのですが、簡単に言えば「時間枠を設定してくれれば、その時間をニュースや天気予報で埋め、うまく行けば広告も取りますよ」というサービスになります。
つまり、ある時間帯自社のビジョンを無償提供すれば、そのエリアや条件に合わせたコンテンツを自動配信し、同時に広告集客等も行ってくれるというもので、当然その時間帯に広告が流れた場合、利益配分し収益としてバックしてもくれます。
収益が見込みにくい立ち上げ時期には、ありがたいサービスだと思います。

とにかく場所があれば始めてしまう

とまあ、いくつかの例をご紹介しましたが、デジタルサイネージの広告市場は今始まったばかり!という印象ではあります。勿論渋谷のスクランブル交差点近辺のように早くからメディアとしての地位を確立しているものも多いのですが、スモールビジネスや地域サービスとしてのデジタルサイネージはまだまだこれからです。
前回も話した通り、小さく始めるデジタルサイネージの例も徐々に出つつありますので、今少しでも興味を持たれたら、ご自分のお店やビルの軒先にでも設置することをオススメします。ビルの壁面や塔屋に備え付けのバカでかいもの以外だったら、意外に簡単に始められますよ。
効果を実感できたら徐々に大きなものを導入していけばよいのです。

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デジタルサイネージの可能性に、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。コメントなどもお待ちしております。

ではまた!

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