共感覚
私にはおそらく共感覚と呼ばれるオプションが備わっている。
とくに必要性もなく、使い道もない、
ただ、私を悩ませる「色」のオプション。
何かと言うと、常に数字に色がついている。
たまに、ひらがなにも色味がついている。
ついている、と言うか、そう見える、と言うか、
そう決まっている、と言うか。。
以前は人の頭辺りからモヤのような霧状の水紋のようなものが現れていて、それも渦をまく形で数字に見えていた。
(胡散臭いよね 笑)
それが何なのか結局わからずじまいだけど、
何故か去年からピタリと見えなくなった。
各数字にはそれぞれの決まった色があり、常にその色を認識している。
1 白 2 赤 3 水色 4 黄色 5青 6赤紫 7 オレンジ 8 青紫 9 黒に近い紫 0 白い枠の透明
(0だけ何故かトリッキー)
(あと、9のイロがハッキリとはわからないけど、暗い紫だろうと思う)
これは、数字を見ると常に脳内にその色でしか認識できなくて、そのせいか分からないけれど、未だに時計を読むのが苦手だったりする。
もちろん計算も苦手。
とくにオシャレに文字盤の数字がカラフルな時計があるけれど、アレは本当に嫌い。
同じような人がいるのか知りたい。
数字は、そのものの色で目に入ってきて、
おでこの奥の辺りで なんだか色フィルターのようなものがある気がしている。
(そのものの色ももちろん認識している。)
ひらがなについては、微妙に濃さがちがうのか、明暗の違いなのか、ハッキリと認識出来ない色ばかりで、
例えば
あ 赤 い白 う 水色 え 薄い黄色 お 青
か行 黄色系
さ行 薄水色系
ま行 ピンク系
ら行 紫系
そんな感じだけど、何色って分からない。
系統で括られている気がする。
あいうえおだけ、バラバラに色がはっきり見える。
子供の頃、全く算数がだめだった。
色の並びが気持ち悪いから気持ちのいい並びにしたり。
それに常に偏頭痛に苦しんでいて、あまりにも酷いので親が脳波や精密検査を受けに連れて行ってくれた。
脳に異常はなく、「緊張性偏頭痛」との事だった。
大人になって色んな人との話しがズレている事に気づき、初めて私の見え方が人と違うと知った。
これは、あまり人に言わずに生きてきた。
父は、とても不思議そうに、好奇心をもって、これは?これは?と何色か確認したがり、人と違ってもお前はお前だ。と言ってくれた。
母は、「あぁ、なるほどね。やっと分かった。早く知ってればよかったね」と、私の苦労を労ってくれた。
早く言えばよかった。
そう思ってから、大切な人や友達ができると、私はこうだよ、と話すようになった。
世の中には色んな人がいて、色んな才能がある。
私の共感覚は、今のところなんの役にもたったことは無いけれど、私の見えている世界は他の人よりカラフルなのかもしれなくて、何だか、得した気分で生きるのもいいな。と思う。
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