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海外のゲームイベント「GDQ」もいいよって話

海外のゲームイベントの1つに、GDQというものがあります。

"Games Done Quick"の頭文字を取ったもので、「様々なゲームをとにかく速くクリアするイベント」という意味です。実質的に、RTAイベントに近い形式ですね。

年始に開かれるのが「AGDQ(Awesome Games Done Quick)」、通常6・7月頃に開かれるのが「SGDQ(Summer Games Done Quick)」となっております。

日本では2016年からRTAin Japanというものが開かれていますが、それよりもだいぶ前から開催されてきた、世界的なゲームイベントの1つです。イベントの趣旨は「charity(寄付)」であり、集まった金額は「Prevent Cancer Foundation(AGDQ)」「国境なき医師団(SGDQ)」へ送られています。

2025年は、1月6日から1月12日までの7日間。世界中のゲームが集まるという事で、見たことがないゲームもばんばん出てきます。それもまた、海外ならではと言えますね。

今回は、そんなADGQについて書いていきます。


イベントの特徴


GDQの特徴は、以下のようなものが挙げられます。


1.とにかく規模がでかい


なんといっても、開催規模の大きさが他の比になりません。世界中の走者が一堂に会するイベントと言う事で、会場はホテルで1週間貸し切りされているとか。これだけで、レベルが違うのが分かりますよね。

Twitchで配信されるのですが、その視聴者数はのべ数百万人と言われています。RiJも近年10万人以上の視聴者数を集めていますが、単純にその10倍以上の人が見ていると思うと、とんでもないことです。

また日本の方が参戦することもあり、例えば2024年1月開催時は、とんこつさんという方が出ていました。同年末のRiJ Winterで『マリオvs.ドンキーコング』を走られていた方ですね。


2.TASerによるツールアシストプレイも見られる


基本はRTA配信になるんですが、TASによるアシストプレイが見られるのも大きな特徴です。「速く走る」と言うイベントの趣旨から、TASも認められているわけですね。だいたいやばい事しかしません(笑)

自分が最も印象に残っているのが、ニコニコ動画にある改造スーパーマリオ3です。もうサムネの時点で意味不明ですが、マリオ3でメモリを弄って改造してしまうというもの。全ての挙動も理解不可能な位に壊れていて、めちゃくちゃ面白いです。


3.知らないゲームとの出会いがとにかく多い


海外発売のゲームの配信が多く、ほとんどの人が半分以上知らないゲーム配信を見ることになるでしょう。逆に言えば、それだけ多くの出会いがあるってことです。

現在はRTA in JapanのTwitchアカウントから日本語のリストリームが配信されていて、そのゲームについてモデレーターさんが色々と解説してくれます。知っているゲームであれば色々教えてくれるのですが、知らないゲームが来ると「どういうゲームなんだろう」という所から始まるんですね。

チャットの有識者の方々が色々教えてくれる場面も多く、通常よくある極まった解説とは違った面白さがあります。

日本では触れられない(or 聞いたことがない)タイトルも多く、探り探り楽しむ機会があるのも、AGDQらしいと言えるでしょう。


4.イベント限定プライズが盛りだくさん


RiJと同じく、様々なグッズが販売されています。GDQ配信中にグッズを紹介してくれる時間もあり、ユニークで凝ったデザインのアイテムが勢ぞろい。RiJのルーツがここにあるような感じです。

個人的に、ぬいぐるみとかが可愛いなと毎回思ってますね。


気になっているゲームタイトル一覧


2025年のAGDQで、気になったタイトルをいくつか紹介します。


1.The Legend of Zelda: Tears of the Kingdom All Dungeons


ティアキンというと、2024年のRiJ Summerで蛍光イエローさんによるAny%RTAが記憶に新しいでしょうか。All Dungeonsと言う事で、どんなルート・テクニックが披露されるのか気になります。

Any%でも50分たらずの中でとんでもない技術が集約されていたので、All Dungeonsのカテゴリーだとどうなってしまうんでしょうね。


2.Superman 64 Any%


タイトルを見て「え、これやるの…?」と目を疑ったタイトル。詳しくは調べていただければわかりますが、とにかく通常プレイすら難しすぎるんですよね。クソゲー中のクソゲー、クソゲー界のレジェンドです。

あのAVGN(The Angry Video Game Nerd)さんの動画で取り上げられた事でも有名であり、あまりのヤバさに最初から最初までキレぎみで遊んでましたね…(笑)

Any%でESTが30分となってます、まあまあ短いですね。RTAということで、どれくらいスムーズで「こんな簡単なゲームじゃないだろ!」と思わせてくれるのか楽しみです。

ニコニコ動画で日本語訳された動画が置いてあるので、視聴してもらうと色々察するかもしれません。事前学習にもどうぞ(闇への手招き)

ついでに拷問TAS動画も置いておきます。時間を無駄にしたくない人は、絶対に見ないでください。


3.CHUNITHM LUMINOUS PLUS Arcade Showcase


音ゲーのshowcaseも、もちろんGDQにはあります。日本ですと、2023年冬にわかりんさんが披露された「CHUNITHM LUMINOUS」のレート値16.00を目指すRTAがありました。

showcaseと言う事で、様々な楽曲を披露してくれると思います。私はチュウニズムに触れた事すらないので詳しくないんですが、視覚的にも見ていて面白く何より手元がとても気になります。わかりんさんは、手元を見せてくれていましたね(滑らかすぎて凄かった)

2025年AGDQでは3人の方がプレイされるようですね。


4.The Legend of Zelda: Echoes of Wisdom Any%


2024年9月に発売されたばかりの新作ゼルダ「知恵のかりもの」のRTAが、早くも披露されるようです。ゼルダ界隈ってどうしても(凄いという意味で)変態的なイメージがあり、発売された翌日にはクリアしてRTAチャートを練り始めてそうな人いそうですよね…。

動画などで確認した感じ、昔懐かしい2Dタイプのゼルダ。実は自分はGB版の大地の章からゼルダに入った人間なので、特に思い入れがあります。

ESTを見たら50分とあったので…絶対裏があると思います。夢を見る島のAny%ですら1時間以上にESTをセットされているので、とんでもないバグ技が飛び出すのでしょうか。


5.Super Mario 64 A-Button Challenge TAS Showcase


今回のスケジュールで、唯一のTAS showcaseです。レギュレーションは「Aボタン使用禁止」の状態で攻略していくというもの。

マリオと言えばジャンプのイメージですが、それが使えないとなると難易度が跳ね上がります。想定されていないはずなので、当然と言えますが。

が、披露されるのはTASです。人力では不可能な動きもなんのその、異次元の動きで私達を魅了してくれることでしょう。

Aボタン禁止のTASは、動画サイトでも数多く紹介されています。中でも「HOLP(Held Object's Last Place)」(※)と言う技を用いたTASは、何度見ても凄いと言いますか、もはや笑えて来ます。流石に、これはやらないと思いますけどね。

(※)HOLP・・・端的に言うと、マリオがオブジェクトを最後に持っていた場所の事。物を持っている間、HOLPは常に「マリオの手元」にあり、モノを投げた瞬間、HOLPの位置からオブジェクトが放たれる。


GDQは2010年から続いている、世界的お祭りイベントです。記述を忘れていましたが、RiJはこのGDQの日本版と言った位置付けとなっています。

改めてになりますが、RiJの発足以降は同アカウントより、日本語リストリームが配信されています。英語ばかりのチャット・解説が分からない人でも、楽しめるようになってきました。

興味を持たれた方は、是非こちらもお邪魔してみてください。

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