ロイヤルキングダムを一通り(800+チャンピオンリーグ100ステージ)遊んでみた評価
何となくアプリストアを見ていた所、広告でお馴染みロイヤルマッチを開発している「Dream Games」様より、新作パズルゲームがリリースされていました。
その名も、ロイヤルキングダム!
アイコンのイラストを見ても、例の王様が酷い目に合う広告が目に浮かぶ方も、多い事でしょう。サービス開始は2024月11月20日ということで、リリースされた直後辺りで発見したことになります。
今回は以前のロイヤルマッチと同じように、実装ステージを全て攻略し、さらにその先のリーグ戦についてもある程度遊んでみました。
ホーム画面・ステージ画面など
まずはホーム画面について。グラフィックの質は安定して素晴らしく、アニメーションも非常に滑らかでした。
ロイヤルマッチでも感じた事ですが、ほぼ全てのUIへワンタップで行き来できる、かつロードを挟まないという点は非常に好感が持てます。ゲームによってはデータロードが必要なものもあり、長く続けると少し煩わしく成りがちです。
ロードを挟む場面と言ったら、ステージプレイ時・アリーナから王国へ移動する時だけ。これだけ美麗なグラフィックにもかかわらず、快適さも重視しているとなると、前作のロイヤルマッチが売れたのも納得がいきます。
今作も、一定のプレイヤーが根付きそうな匂いしか、感じられませんね。
続いて、ステージ構成について。以下の順序で、ステージが繰り返されていきます。
よくあるパズルゲームだと、5の倍数・10の倍数で難しい・非常に難しいステージが登場すると思います。ロイヤルキングダムでは特殊ステージが挟まる関係上、ステージ自体も変わっているようですね。
各ステージを攻略するとポーションが手に入り、土地を開拓・反映させていきます。この辺りはパズルゲームあるある。建築時のアニメーションもほんとぬるぬるで、流石の出来栄えといったところ。
そして今作は…なんと、ゲーム内でムービーが流れます。ゲームを始めた直後から挟まり、どのような経緯で王国・土地を開拓していく事になったのかが語られます。
他にも、1つ大陸完了時にムービーが用意されています。スクショ失敗して1枚しか画像は貼れませんが…詳細は、君の目で確かめてくれ!と言うことにしておきます。
また、ワールドマップというのもあるんですね。現時点で3000ステージまで用意されていて、相当先を見据えている事が分かります。1回のアップデートで50ステージ追加されているため、3000まで行くのは…どれくらい先の話になるのやら。
もしかしたら、1000ステージ超えてからは100ステージずつ実装される可能性も考えられますね。
動作感は全体的にもっさり
遊んでいて唯一気になったのが、動作がぎこちなさといいますか…もっさりとした操作感でした。
例えば、300ステージを超えた辺りから何度もお世話になる「スーパーエレクトロボール」。2色を消すわけですが、1色を消し終えて2色目を消す際、1病弱の待機が入ります。
「それ位なら気にならないのでは?」と感じるかもしれませんが、大量のステージをプレイすると考えたら、どうしても目が行ってしまう部分です。一定時間内で競うイベント等もありますからね。
逆に考えると、演出に徹底的にこだわったゲームなのかもしれません。スピーディな操作感のロイヤルマッチ、豪華さと派手さに長けたロイヤルキングダム…という印象を抱きました。
クリア後のアイテム獲得演出もそうです。全ステージクリア前ならポーション、クリア後のリーグならカップが入手できますが、画像の画面が挟まります。
演出が終わるまで、絶対に飛ばせません。ステージ攻略後にロードが挟まる感じと思ってくれればいいです。この「操作を受け付けない時間」と言うのが、どうにも気になってしまいました。
「まあゆっくりやりなされ」とでも言わんばかりの、魔法使いさんの表情。約2~3秒のこの画面を900ステージ…これだけで、実に30~45分かかっていることになります。
キングダム・闇の王国ステージについて
突然出て来た「キングダム・闇の王国ステージ」ですが、こちらは闇の軍勢率いるダークキング(下画像左上のキャラ)と戦うステージになります。
通常のパズルと違い、ピースが下から上へ流れていきます。1ピース1ダメージ換算で攻撃ができ、残りムーブ数以内で全てのオブジェクトを破壊すればクリアとなります。
ブースターによるダメージが大きいため、何とか生成して攻撃していく必要があります。普通に消していくだけでは、まず間違いなくコンテニューへ一直線でした。
また、相手は「盾で攻撃を防ぐ」「ブースターしか効かない」「こちらの盤面にツタを生やし邪魔をする」など、様々な妨害ギミックをひっさげてやってきます。かなり厄介で、手数を無駄に消費させられる事もありますね。
如何にブースターを上手く生成して、効率よく攻撃できるかがカギです。
難易度がかなり高め?
上記のキングダム・闇に王国ステージは、かなり意地らしい配置・ギミックのオンパレードです。ハード・スーパーハードステージも挟まるので、10ステージ中4ステージが高難易度と言うことになります。
ロイヤルマッチの記事でも書きましたが、各種ブースターを使用しなくても突破可能な、本当に絶妙な構成・難易度なんですね。1手がクリア出来るか否かを分けると言っても、過言ではない程。
つまり「全体的に難易度が高い」と言えるでしょう。リリースしたてで、ゴールドや各種アイテムの入手手段も充実していないため、慎重なプレイングを心掛けた方がいいですね。
さらに、コインなどを大量に入手できるボーナスステージ等もありません。一度ゴールドが空になってしまうと、課金しないと不安になりますね。
…そうそう。292ステージに到達することで、「スーパーエレクトロボール」という機能が追加されます。こちらはロイヤルマッチでも似たようなものがあり、効果は全く同じ「2色を同時に消す」というもの。
300ステージ付近まで来ると、ステージが難しくなり通常のエレクトロボールでは物足りなくなります。最短で使用可能になるのが302ステージからなので、そこまで何とかアイテムを温存させたいですね。
攻略の要は「エレクトロボール×スピナー」
かなり難易度の高いキングダム・闇の王国ステージですが、最も有効な攻撃手段は「エレクトロボール×スピナー」じゃないかと感じました。
ブースターの中では、最も攻撃力が少ない5に設定されているんですが、とにかく数によるゴリ押しが強力なんですね。つまり「5×盤面の最も多い色」分だけ、攻撃が可能というわけです。
遊べば分かるのですが、スピナーのAIは非常に賢く設定されています。仮に位置が大幅にズレたとしても、それを即座に修正して、再びオブジェクトに向かっていくんですね。もともと狙っていた位置をただ狙う…といった、単純な計算ではないことが伺えます。
スーパーエレクトロボールともなれば、もちろん効果が2倍に。1手で1シーンまるまる攻略出来ることもザラでした。敵の位置・盤面の広さ次第で威力は変動するとはいえ、なるべく最後までこの組みあわせを残す事。これが最大のカギでしょう。
なおエレクトロボールの作り方については、過去に書いたロイヤルマッチのテクニックを、そのまま転用できます。ステージ攻略も進むと思いますので、是非活用してみてください。
攻略アイテムも非常に充実
パズルゲームといえば、お助けアイテムの存在も欠かせません。このゲームでは、よくある「1マス消す」「列・行を消す」と言ったアイテムだけでなく、少々変わったアイテムも登場します。
以下は、各アイテムの一覧と画像になります。
一般的なパズルゲームは4色で行われる事が多いので、魔法使いの帽子のような効果は、ブースターを大量生成に繋げられるんですよね。そのため、攻略においてかなり貴重かつ強力なアイテムと言えます。
爆撃機は、主にキングダム・闇の軍勢ステージで役に立ちそうです。何度も叩かないと破壊できないオブジェクトには効果が薄いものの、攻撃力が高いので、耐久値に自信のあるギミックには効果覿面(てきめん)ですね。このゲームならではのアイテムでしょう。
ちなみに細かい事ですが、公式のヘルプ説明で「ドリル」が「破壊槌」と誤植されていました。一応、報告済みです。
イベントについて
続いてイベントについて。やはりと言いますか、どんどんステージを攻略していく必要のあるイベントが多かったです。
下記にイベントの例を示しましたが、似た内容を全てロイヤルマッチで経験済なんですよね。せっかくムービーによるストーリーがあるのですから、それを活かしたドラマチックなイベントもありだと思うんですけど…。
売上が伸びて、そんな豪華なストーリー系イベントも来てくれるといいですね。ロイヤルマッチとの差別化にもなりますし。
やりこんで嬉しい「トロフィーシステム」
各イベントを攻略すると、トロフィーが入手できます。
1回入手だけでなく、クリア回数を重ねる度により豪華なものへ更新され、アイテムも貰えるんですね。この記事を書いた時点では、以下の7種類のトロフィーが入手可能でした。
目に見える勲章・実績というのは、やりこむモチベーションにも繋がりますし、とてもいいアイデアです。トロフィーの数も今後増えていくことが予想されますので、是非全てのトロフィーを入手・アップデートしたい所。
課金面について
課金面に付いてですが、手軽な金額からしっかりした金額まで非常に充実しています。今の所、最も安い金額で300円というのは、ロイヤルマッチと似てポンと手が出せてしまう感じでしょうか。
ストア内の記載では、課金の幅が「¥100~¥150,00」とされていたので、100円の超お手軽セールも見かけることになるでしょう。300円商品も、2コンテ分のゴールド+全アイテム1個+1時間ブースター無料と、あまりにもお得な内容ですね。
また、「シーズンパス」も存在します。内容はロイヤルマッチとほぼ同様で、「ライフ上限が増える」「ゴールドネーム獲得」「チームメイトへのプレゼント」の他、大量のアイテムを入手可能。
1500円だけでもりもり遊べる内容となっていますので、イベント攻略とも合わせて購入検討もありですね。
その他気になった事など
上記以外で気になった事を、3点だけ書きました。
1.ロイヤルマッチとロイヤルキングダムの関連性
ロイヤルマッチの王様は「ロバート」と言うんですが、今作ロイヤルキングダムの王様は「ジェームズ」です。名前に関しては、意外と知られていないんですよね…
アプリストアでも紹介されていますが、2人は兄弟関係です。ロバート王が兄、ジェームズ王が弟とのこと。
兄は特に理由もなく王国を豪華に飾り付け、弟は闇の軍勢率いる敵と戦いながら土地を開拓。兄より優れた弟なんて…なんて言われますが、今作では確実に弟の方が頑張ってると思いました(笑)
2.戻るボタンが欲しい?
前述で「現行ステージを全て攻略すると、チャンピオンリーグへ進める」と書きましたが、その際は以下のような画面を挟みます。
基本はそのままリーグステージを進めることになるとは思うんですが、この画面内に×ボタンを配置して、戻れたら良かったなと感じました。「アリーナに移動」の部分以外、操作を受け付けてくれません。
もしくは、他の部分をタップしたら前の画面に戻るとか…こうした細かい部分でも、今後のアップデートで改良してもらいたい所です。
3.ブースターの生成が比較的容易
前述で「操作感がもっさりしている」と書いたのですが、その影響なのか、各種ブースターの生成が容易に感じました。ロイヤルマッチでは難しかった「連続同時移動による電球生成」も、こちらではかなり猶予があります。
900ステージ分攻略してきたのですが、手数切れでコンテニューをしたのはわずか9回。難易度の高いステージが多いものの、ブースター生成(特にエレクトロボール)が安定すれば、簡単に思う人もいるでしょう。ゴールドやアイテムも温存出来ますからね。
ちなみに、このゲーム後にロイヤルマッチへ戻った所、スピード感の違いからコンテを連発してしまった…というのは、ここだけの話です(笑)
総評
あのロイヤルマッチを出している会社と言うだけあって、流石の作りこみだと感じました。豪華さに磨きがかかっていましたね。
難易度の高いステージはもちろん、特殊な構成のステージも揃えており、飽きの来ない作りになっています。リリース直後ということもあってイベントも控えめですが、ロイヤルマッチに次いで「パズル界の王様」になる可能性は秘めていると思います。
ステージの動作感が気になる所ですが、それを差し置いても素晴らしいゲームです。パズルゲームが好きなら、プレイする価値はあるでしょう。
私はロイヤルマッチ勢なので、今後はそれ程やりこまないと思いますが、何かあればこの記事の更新は随時行っていく予定です。