自分が就労支援施設を辞めた本当の理由

以前私は、就労支援施設における出来事を書いたことがありました。

この記事内で、退所の理由を「主に体調の影響」と考えていました。ですがそれは表向きの理由であり、本当の理由は隠していました。

当時からさらに時間が経ち、通っている心療内科でのやりとりから過去の自分との折り合いがある程度ついたので、改めてここで辞めた理由を書き残しておきます。




理由1:障がい者というレッテルに甘えようとしていた


もともと自分は、就労施設を通して再就職を目指そうとはしていませんでした。「今の自分の体に何が起こっているのか」を調べ、状態を把握した上で先へ進もうと考えていたんですね。

2015年に今の体の状態になってからは、復職と休職を何度も繰り返してきました。当初は仕事をしながら、ゆっくり原因究明していこうと思っていましたが、徐々に余裕がなくなっていきました。

そんなある日。私は「障害ではないだろうけど、障がい者枠として働くのは可能なんだろうか…」という考えに辿り着きました。原因が掴めないのに、障がい者認定は無理なのではないか……そう思っていたんです。


そんなこんなで就労施設へ行った結果…「身体化障害」という障害判定を受け、手帳の取得に至りました。簡潔に説明すると、"身体に異常がないにもかかわらず、痛みや吐き気、しびれなどの身体症状が長く続く障害"です。

確かに色々と調べても原因は特定できないし、納得できる部分もありました。後述しますが、この結果を100%受け入れることが出来なかったんです。


理由2:「自分が障がい者である」という説明が出来なかった


障がい者として仕事復帰をする際、施設の方から「自分の障害について、上手く説明できるようにしよう」と言う事になりました。面接の際に、必ず聞かれる質問だと言われましたね。

ですが、この「自分の障害について」がどうしても理解できず、他者に説明することが出来ませんでした。というのも、私がこの体になる前に、言葉が出なくなるような激痛に見舞われたためです。


この体になった当時の状況をまとめると、以下の通りです。

ある日の仕事中(倉庫内作業)、商品を持ち上げた際に胸部に激痛を覚える

かなり痛んだため、その日は早退して病院を予約(最短で2日後だった)

整形外科にかかったが、「ここで担当できるものじゃない」と何の検査も薬等もなしに終了

少しだけ痛みが引いたのをいいことに、普通に仕事をしだす。肋間神経痛の可能性もと同僚から言われたため、湿布だけは貼っていた(効果なし)

1カ月我慢したら痛みは取れたが、呼吸時に膜?が引っ張られるような違和感が残るようになる。呼吸もやや浅くなり、痛みを覚えることも。肋骨の一部を手でおさえると、なぜか苦しさが取れる不思議。

これを人に説明して、障害であると言えるのでしょうか?少なくとも、私はそう思えません。施設の方にも指摘されたんですよね。

こんな理由で今の体になったものですから、自分をそもそも障がい者と認める事すら難しく、施設にいる間ずっと「自分は本当は障がい者じゃない」と葛藤していました。


理由3:本来の目的から完全に逸れてしまった


理由1にもある通り、私の目的が「今の自分の体に何が起こっているのか」ということに変わりはありませんでした。ですが就労施設に通っている以上、目標が「再就職」になるのも必然ですよね。

確かに、障がい者というレッテルを貰って復職し、仕事をしながら体の原因を探るという方法もありです。施設にいた間、そちらに考えをシフトしようと意識も変えつつありました。

が、そこで大きく引っかかったのが理由2の「今の体に至る経緯」。私が心身を蔑ろにしたこと、病院で何の検査も受けなかった(受けられなかった)ことが、今日の私を作ってしまったんですね。


2015年で一度仕事を休職した後、2016年には「仕事しながら原因を探そう」と考え実行していました。仕事には恵まれ、社内の交友関係も良好で順調でしたが、体調は悪化し続け、信頼を損ねる結末を迎えました。

障害者雇用をしたとて、同じ未来を辿ると思いました。私が何よりストレスを受けるのは、常に引っかかるような違和感が残る今の体だったりします。家族から受けるストレスは、実は十分受け流せていたり。

この常に続く違和感が、私を苦しめています。仮に元に戻せなくても、せめて原因を知ってすっきりさせたい……そんなことを、かれこれもう10年近く考えています。

就労支援に通うにつれて、身体との和解を済ませずに就職へ進もうとしていたため、施設の退所を試みました。





余談ですが、この身体になってから、私は寝返りが一切打てなくなりました。

普段使っているマットレスの一部分が、常に凹んだまま。1日放置しても、一切元に戻りません。数回マットレスを変更しても、同じ現象が起こり、夜間に寝返りを打っていないんだなと知りました。

身体が辛くなっても、横になること自体が苦しい…だから起きたままでいる。息苦しさから逃れられなくなったわけですね。

現状分かっているのは、「該当部分の血管の一部がねじれている」と言う事。全く分かっていないわけではないですが、これだけではどんな症状に繋がっているかは断定できません。

「血管が神経を圧迫している」「臓器に障害が起きている」といった具体的な内容を知るためにも、改めて病院へ行って専門家の話を聞く予定です。


実は有料設定にしようと考えていました。人に見せるものでもないですし、ただ私なりの「過去との決着」を付けるための記事ですからね。

有料にすると、恐らく誰も購入しなくなるでしょう。逆に言えば、そうして「鍵を掛ける」事ができるとも言えますが。後で気が変わったら、有料に変えようと思います。

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