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時間、止まってた
この春、義母が遠い世界へ旅立ちました。
容赦なく、その時は来てしまいました。
高齢の域に近づいてはいましたが、現代ならお元気にされている方も多い。そういう年代です。これから、というお気持ちもあったでしょう。
長い闘病生活でした。
弱音を吐かない人でしたが、どんな思いを抱かれていたことか……。
嫁姑問題は皆無。実の娘のように接していただき、私はそれに甘えて義実家でもしっかり寛いでいました。身体的にも精神的にも。嫁らしいことは、何もできないまま。
ちょっととぼけたところがあったお義母さん。
「あれ、今の話通じてない?」
みたいなことがごく偶にありました。
そして、それを補って余りある優しさがありました。
いつだって朗らかで、みんなに愛されて。
神様は何だってこの人の最期に、あそこまでの苦しみをお与えになったんだろう。そう思わずにはおれませんでした。
しばらくは、目標に向かうべき執筆活動にも手がつかない日々でした。そして、ある日ふと思ったのです。
あ。お義母さんのことなら書けるかも、と。
もう一人の私、キツナ月。ちゃんがエブリスタの方で書きました。
『北国の春』はフィクションですが、お義母さんならこう思うかな、こう言うかなと想像しながら。
執筆過程は辛くもあり、楽しくもありました。
義実家は滋賀にありまして、方言や喋り方とかも寄せたつもりです。
聞き慣れてはいるものの、私自身は生粋の滋賀人ではなく。見る人が見たらきっと不自然^^;
キツナ月。ちゃん作品からお馴染みの子たちにも出てきてもらいました。コチラです↓
小説書いてるなんてお伝えしてないので、お義母さんもビックリでしょう(笑)
いや、本当に会ってたらいいなぁ──。
俗世にいる私たちは、向こうの世界を知ることはできないけれど。
お義母さんが今とってもラクな状態で、遺影と同じように朗らかに笑っていたらいい。
そう願ってやみません。
おかあさん、ありがとう。
2024/05/03
上記紹介作品は、アルファポリスでも公開しております💡
↑アルファポリス版の【北国の春】は短編集の中に🌈✨
5/3お昼〜5/4にかけて少しずつ公開します(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)