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自死のトリガーになる向精神薬
東洋経済の記事。
ハッキリと書かれてます。
向精神薬が自死のトリガーになる!!
メジャーな4大紙ではないけど、
こういう記事が一般の人の目に入るようになってきた。
時代は少しずつ変わりつつあるのかもしれません。
向精神薬がトリガーになり自死した
幾多の何万人もの人達のご冥福を
お祈りいたします。
記事をかいつまんでご紹介します。
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自死のトリガーになりうる
うつ病薬や睡眠薬など、脳の中枢神経に作用する向精神薬。
その副作用や依存に苦しむ人は多い。
日本は、1つの薬ではなく複数の薬を併用する傾向が国際的にみて高いことはかねて指摘されてきた。
多剤併用は大量処方にもつながりやすく、治療効果よりも副作用が強まる可能性も高い。
向精神薬の副作用について、患者や家族への情報提供は積極的に進められてはいない。
こうした情報を患者に積極的に伝えない理由として、
「患者が副作用を恐れて薬を飲まなくなるからだ」と多くの医師は口をそろえる。
(なんて酷い理由なんでしょう)
「薬の副作用や重要な使用上の注意などについて、本人や家族に伝えるべきだとは思う。
ただ、そもそも薬を出す以前に、
医者が向精神薬の処方に慎重になるべきだ」
薬物中毒が専門の上條医師は、
臨床中毒センターで多くの自殺を図った患者の救急対応をしてきた。
上條医師によると、
自殺企図患者のうち50~60%が薬中毒の患者で、そのうち最も多いのは病院で処方される向精神薬だ。
「不安を解消している薬のはずが、自死のトリガーにもなりうる。
ベンゾジアゼピン系の薬はお酒と似たような作用があり、
酩酊して抑制が利かなくなる。
もともと自殺念慮がある人が酩酊状態になると、普段ならば抑制されているものが外れ、自死を引き起こす可能性もある」
向精神薬の多剤併用・大量処方は、国も問題視している。
厚生労働省は2014年以降、一定の処方数を超えた場合に診療報酬を引き下げるなどして、多剤処方への歯止めをかけてきた。
2018年には、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬や睡眠薬が長期に処方されている場合、診療報酬が減額されることになった。
ただし、こうした規制にも抜け道がある。
不安や不眠に関する日本医師会の研修や、
精神科薬物療法に関する日本精神神経学会または日本精神科病院協会の研修を受けた医師の処方は、減額の対象外になる。
上條医師によると、
睡眠薬は依存性の比較的低い新薬が登場したことで、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の処方は減っている。
だが、「薬物関連事件の警察の捜査に協力しているが、発見された死体の中には、乱用の危険性の高い薬を飲んでいたケースがある」と上條医師は言う。
上條医師は、
自死のトリガーとなりうる薬を安易に処方するべきではないと強調する。
「向精神薬は自死を抑制するための処方であって、逆効果になってはならない」
減薬させずに退院させる!
精神科病院に入院中に薬の量を増やされても、多くの患者は減薬されないままに自宅に戻ることになる。
「入院中にパニックを起こせば、
薬をいっきに飲ませる。
だが、薬は減らされずに退院するので、
家で薬を調整するのは難しい」
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こういう情報が幅広く世間に伝わることを
願います。
これ以上の犠牲者を出さないでほしい。
精神科医はこの記事を読み、
どう感じてるのでしょう。
自分が処方した薬で大勢の人が自死してる
事実を。