見出し画像

心と命

薬物依存治療で有名な
国立精神医療センターの松本俊彦医師の

「心と命のライブ配信講演会」を
見ました。

zoom講演会です。

自殺やリストカットの話題ですので、
苦手な人は読まないでください。



10代の若者の自傷行為、
主にリストカットする若者への
医療従事者の接し方に関しての講演です。

なんでも
10代の10人に1人がリストカット経験がある。
12歳ぐらいから始める若者が多いらしいです。

10人に1人って
本当のデータなのかしら?

驚きました。

1クラスに3人ほどリストカットしてる
子がいるってことですよね。

日本はどうしちゃったんでしょうね。

(このデータは大袈裟な気がしました、
そんなに腕に傷がある子供達見かけない
ですよね)


リストカットすると、
気持ちが穏やかになり落ち着くそうです。
身体を切ってる時だけ、
辛い出来事の記憶を自分から
切り離すことができる。

自傷が心に鎮静効果をもたらすそうです。

ほとんどの若者は
自殺するため、死ぬために自傷するのでなく、
生きるために自傷する

松本医師は述べてました。

ただ
繰り返してるうちに
生きるための自傷も、

自傷しても心の傷は消せなくなり、
ストレスにも脆弱になり、
死ぬための自傷になってくそうです。

ちなみに
リストカットで命を落とすことは
少ないそうです。

だからといって過小評価してはいけない。

なぜなら、

10代に1回でも自傷した子は、
その後10年以内に本当に自殺してしまう
リスクは、
自傷経験のない人の400倍と
極めて自殺してしまうリスクが高いそうです。

松本俊彦医師はこう述べてました。

リストカットや自傷して
精神科に通院してる子達は、
ほとんど服薬している。


そして
服薬も過量服薬するようになる子が多い。
(オーバードーズという言葉は
お使いになりませんでした)

過量服薬を繰り返すようになる。

そして
過量服薬すると酩酊状態になる。
普通ならできないことをしてしまう。

そこで
首吊りや高いところから飛び降りてしまう。

そうして本当に自殺するパターンが
典型パターンだそうです。

ちなみに
このzoom講演会は
製薬会社が主催です。

なので
一貫して向精神薬を悪者に言うような
印象はありませんでした。


結局
本当に命を落とすきっかけは
向精神薬で酩酊して、
不安恐怖がなくなり、
致死的な行動に出てしまう。

「向精神薬が悪いんじゃん!」


私は思ってしまいましたが、
そのようなコメントはありませんでした。

しかも
自傷する若者には、
市販薬乱用者が多い!

そして
市販薬を乱用するようになると、
自殺リスクもさらに高まるとのことです。

依存が多い乱用市販薬として

EVEAやパブロンゴールド、エスエスブロン液、
ジキニンシロップなどが紹介されてました。



そして
自傷行為も繰り返すような場合は
依存症になってる。

他には
アルコール・タバコ・市販薬・違法薬物
・摂食障害・危険なSEX依存

これらに依存する人も
自殺リスクはそうでない人達の
何百倍も高いそうです。

ここにも
処方薬の向精神薬が入ってないことに、
笑ってしまいました。

まぁ
製薬会社主催ですから仕方ないですね。


でも
松本先生も大切なことをたくさん述べてました。


そもそも
自傷する人達には何かしらの原因がある。

ほとんどの原因は、

親からの虐待やネグレクトや
家族の問題。
学校での人間関係やいじめ問題。
性的な虐待や被害。

大体はそういった原因があり、
心の傷を抱えた若者達であり、
心の傷をどうにか治療することが大切
だと言ってました。

なかなか
重いテーマでした。


私も精神科病院で
何人か手首から二の腕あたりまで
ギッシリとリストカットの跡がある
女の子を何人か見ました。

不思議と男の人で見たことはありません。



お恥ずかしい話ですが、
私もリストカットしたことあります。

普通リストカットは10代や20代の若者がするらしいですが、
40代になってからしてしまいました。


しかも
松本医師が言ってたような
リストカットの原因は私には
一つも当てはまりませんでした。

心の傷を癒すため、
リストカットすると落ち着くからとか、

そういうことは一切ありませんでした。


私の場合
向精神薬を飲み始めてから、
まさに酩酊状態になった時に
衝動的にしてしまいました。

(今思うとベンゾの脱抑制だと思います)

自分でも何故そんなことしたのか、
サッパリわかりません。

ただ
酩酊状態を夫に叱責されて
衝動的にしてしまいました。

当時働いてましたので、
手首の傷をどうやって隠すか悩みました。

まだ暑い時期でしたが、
長袖を着て包帯で隠してました。

その後も
傷跡を隠すため、
太いベルトの腕時計を買い、
つけてました。
(異常にベルトが太くゴツい腕時計してたので、
逆に目立ったようですが)

ベリーダンスをしてたので、
その時はファンデーションを塗り隠してました。

とにかく
人に傷を見つけられてはいけないと
必死でした。

手首に傷がある人間なんて、
普通ドン引きされますからね。

でも
おそらく私の傷に気づいた人は、
いたと思います。
あえて触れることができなかったのでしょう。


私の手首には、まだ傷は残ってます。
でも
じーっと見ない限りわかりません。

パッと見て気づく人はいないでしょう。

この傷を見ると
しみじみと改めて
「向精神薬を飲んではいけない」

思えます。


ちなみに
私は抗うつ剤でアクチベーション起こした時、
離脱症状で希死念慮が高じて
自殺衝動が出た時も、
カミソリや包丁をよく手にしてました。

家族は
包丁やカミソリを隠してました。

親からの虐待や性的トラウマや
誰もが納得するような原因がない私ですが、

向精神薬を飲んで変になった時は、
衝動的に自傷しようとしてましたし、
実際しました。

こういう例を
松本医師含め精神科医は
認識してるんでしょうか?



そして
松本医師も言ってたように

過剰服薬でなくても、
向精神薬服薬が原因で
不安恐怖がなくなり衝動的になり、
首を吊ろうとしたり、
高いところから飛び降りようとしました。


若者の方が怖いもの知らずで
勢いがあります。

私は
おばさんだったから助かったのかも
しれません。

それでも
死にかけましたけどね。


松本医師は
子供がリストカットした時に
親がしてはいけない対応も述べてました。

その
してはいけない対応を、
全て夫がしてたことに、
なんだか苦笑してしまいました。


しかし
リスカするおばさん、おばあさんって
なんだか様になりません。

もう、してはいけない年頃ですね。


余談ですが
医療関係者から
最近自殺したおばあさんの例を2件聞きました。

一件は包丁でお腹と首を切っての決行。
頸動脈切ったんですよ!


もう一件は
農薬を一缶飲んでの決行。


歳をとってからの自殺って
激しいのでしょうか。

年寄りも自殺するんですね。

自殺がいけないということは簡単ですが、
なかなか難しいテーマで
コメントできません。

でも
人間は必ず死ぬ。
これだけは事実。

自然にお迎えが来るまで、
生きたいとは思ってます。


ボケの花。
綺麗なオレンジ色ですよね。
淡いオレンジ色。

ボケるのも嫌ですよね。
ピンピンコロリで逝きたいものです。


趣味のカメラは
ボケフォトを撮ることがテーマですけどね


いいなと思ったら応援しよう!