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「愛情論」に振り回されないで
こんにちは、いつもお読みいただき、ありがとうございます。
先日、知人の男性(60代)から、「子育てで絶対言ってはいけない言葉って何か知ってる?絶対に!」と聞かれた。
私「う〜ん、なんですかね?」
男性「早く!っていう言葉だよ」
その人は、私にとても大事な事を教えてくれたような満足げな様子だった。
そ、そうか。。。
そうだけれど、絶対は無いわ!と心の中で強く私は思った。(心の中でね)
仕事の関係で、よく講演会に行くのだが、そこで「今の母親は携帯ばかり見ていて、愛情が足りない」と話された方がおられた。(男性70代)
世の中というものは、どうしてこう母親に対して厳しい目を向けるのか。。
私はどの母親も、子どもに対して愛情を持っていると思っている。ただ、愛情の表し方は人それぞれというだけ。
公園で子どもを遊ばせながら携帯を見ている母親がいたとしても、それを見て愛情が足りないと決めつけるのはいかがなものか。
私の母親の時代は、電子レンジや大型冷蔵庫もなく、日々の食事は毎日買い出しに行っていた。家族6人分の食材を歩いて毎日買いに行っていたのだ。その母親の母親は農作業をしながら家事をしていた方もおられるだろう。
要は昔の母親のほうが、育児に手をかける暇もなかったのだ。
あきらかに、現代の母親の方が愛情をかけてないというのは違う。
「早く」と言いすぎない、携帯を見すぎないという子育ては必要かもしれないが愛情が足りてる、足りていないって簡単に言うなよっと思う。
愛情という目に見えないものを、追い求めがちだけれど、一体それはどうやって測れるのだろうか。
双子で生まれてきた子が、同じ性格とは限らないように、同じように育てても、それぞれ違う道を歩んでいくように、その子の生まれ持った性質はそれぞれ違う。
もし愛情が数値で表せられて、兄弟に同じような愛情をかけられたとしても、要は受け取る側で違ってくるのだということ。
日々ご飯をつくって、掃除して洗濯をして、学校の行事に協力して、必要な物を買い揃えて、子ども野球の手伝いに行って。。。。それで十分愛情のある生活だと私は思う。
世間でいう「愛情論」に振り回されないように。。。
お母さんがもっと楽に子育てができる環境が、子どもにとっても一番なのだから。