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結婚式の真実:心理学から見た夫婦の絆を強める理由とその効果


「結婚式なんて、挙げなくてもいい」


「結婚式なんて、挙げなくてもいい」このように考えるカップルが増えているのが現代の傾向です。理由は様々で、費用がかかる、準備が大変、人前に立つことが苦手など、個々の事情や価値観が背景にあります。結婚式にこだわらず、自分たちのスタイルに合ったライフイベントの形を模索しています。現代の結婚は、単なる社会的契約以上のものであり、個々の自由な選択が尊重されるようになってきています。

多様化する結婚の形

例えば、再婚カップルや高年齢で結婚するカップルの中には、「式を挙げる必要がない」と考える人も少なくありません。また、経済的な余裕がないカップルや授かり婚のカップルにとって、結婚式の費用を捻出することが難しい場合もあります。さらに、同性婚や友情結婚など、従来の「結婚」の枠を超えた選択肢が広がる現代では、式を挙げることが必ずしも結婚の象徴ではなくなっています。

しかし、そうした「結婚式を挙げない」という選択肢を選ぶカップルが増えている一方で、「やはり結婚式を挙げた方が良い」と感じるカップルも多いのです。多くの場合、そのきっかけは家族や友人からの声です。例えば、「花嫁姿を見せてほしい」と親や祖父母からお願いされたり、親しい友人が自分たちの結婚を楽しみにしてくれている姿を見て、式を挙げることを決意するケースも少なくありません。

過去に担当させていただいた新婦の声を紹介すると、彼女は最初は結婚式に興味がなく、できれば避けたいと考えていました。しかし、母親から「お父さんが娘の結婚式を楽しみにしている」と聞いたことがきっかけで、最終的に式を挙げることに決めました。また、他のカップルも「結婚式を挙げないつもりだったが、友人たちからの励ましや親からのサポートを受けて、式を行うことにした」というケースもあります。

こうした声は、結婚式が単なるカップルのイベントであるだけでなく、家族や友人との絆を再確認し、深める重要な機会であることを示しています。

ここで、結婚式がカップルに与える効果について、心理学に強いウェディングプランナーのハズミィが心理学の観点から掘り下げて紹介したいと思います。

この記事を書いている私の自己紹介を、別の記事にしました。気になる方は、こちらへどうぞ。

自己紹介

良好なパートナーシップ形成を、心理学視点で説く

結婚式を挙げることが、パートナーシップをより強固にする理由として、「サンクコスト効果」と「コミットメントの法則」が挙げられます。

1. サンクコスト効果

「サンクコスト効果」とは、すでに投資した時間や費用が大きいほど、それを無駄にしたくないと感じ、続ける傾向が強まるという心理現象です。結婚式には、非常に多くの費用や準備、労力が必要です。カップルがその準備にかけた時間やエネルギーは、結婚式の意義をより大きく感じさせ、その結果、結婚そのものへの価値も高まることになります。

例えば、結婚式のために時間をかけて準備を進める中で、カップルは自然とコミュニケーションを深め、互いの価値観や期待を共有することになります。このプロセス自体が、二人の絆を強め、結婚後もその関係を大切にしようとする意識を高めます。特に、多くの費用をかけて行う結婚式は、「せっかくここまで頑張ったのだから、結婚生活も努力して維持しよう」という心理を促し、長期的なパートナーシップの安定に寄与します。

実際に、結婚式を挙げたカップルの多くが、「式を通じてパートナーとの絆が深まった」「努力した分、結婚後も関係を大切にしようと感じた」といった声を上げています。

2. コミットメントの法則

「コミットメントの法則」とは、一度ある行動や決断を下すと、その選択に対して一貫性を保とうとする心理的傾向を指します。結婚式は、多くのゲストを前にして愛を誓う公開の場で行われます。このような公的な場で誓いを立てる、いわゆる、「わざわざ発表をする」ことで、カップルはその誓いを守ろうとする強い意識が生まれます。

結婚式という大きなイベントを通じて、「二人の関係を社会的に公認されたものとして誇りに思う」という心理的な効果が得られます。

これは、カップルが互いに対する責任感を強く持ち、結婚後もその誓いを守り続ける原動力となるのです。また、周囲の友人や家族から祝福を受けることで、カップルは結婚に対する自信と安心感を得ることができます。

そしてカップルが結婚生活の中で困難にぶつかった時に、「わざわざ発表する」ことによって、周囲の友人や家族からのサポートや助言を受けやすい環境が整い、夫婦・家族関係が永く良好に向かうことが期待できます。

法律は家族に介入しない

夫婦・家族とは、よくもわるくも密封されたコミュニティです。民法の中でも"家族法"は、昔からなかなか立法が進まない領域です。夫婦だから、家族だから、絆があるから大丈夫と、何の根拠もない無法地帯なことは明らかです。その中で「結婚式」という機会は、家族の形を開くことに直結していると私は考えています。

ある調査では、結婚式を挙げた85%のカップルが「式を挙げて良かった」と感じており、その主な理由として「二人の関係がより強固になった」「家族や友人とのつながりが深まった」との回答が多く寄せられています。夫婦・家族が何かあったときに、すぐに「助けて」と言える環境を作っていくことは、日本社会の大きな課題の一つではないでしょうか。

あなたにとって、価値のある選択を


結婚式を挙げるかどうかは、カップルにとって非常に個人的な選択です。現代においては、結婚式を挙げなくても、自分たちにとって意味のある方法で節目を祝うカップルが増えています。例えば、入籍日を祝日として設定したり、フォトウェディングを選んだり、新婚旅行や記念品の交換で特別な瞬間を共有するなど、多様な方法で結婚の節目を祝っています。

一方で、結婚式を挙げることで得られる心理的な効果も無視できません。サンクコスト効果によって、カップルは式に投資した時間やお金を無駄にしたくないと感じ、結婚生活を大切にする傾向があります。また、コミットメントの法則により、式を通じて結ばれた二人の絆は一層強くなり、結婚生活の安定につながります。

結婚式は、二人の関係を祝うだけでなく、長期的なパートナーシップを築くための重要なステップとも言えるのです。結婚式を挙げるかどうか迷っているカップルは、これらの心理的な効果を考慮し、自分たちにとって最適な選択を見つけることが重要です。

動画でも解説

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結婚式準備サポーター ハズミィ
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ハズミィ/浅野はずみ
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