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『MARRIAGE PROJECT マリッジ・プロジェクト』vol.1 クラブ好き女子が、 〝世界にたったひとつのオリジナルウェディングパーティ〟を創るフリープランナーになるまでのStory

Vol.1  苦学生始めました 


2005年。死に物狂いで始発から終電までアルバイトをした。

どうしてもお金が必要だった。
ウェディングの専門学校の学費だ。
十代の私には、大きすぎる金額。
200万円稼ぐ必要があった。


始発終電で働きながら、間で冠婚葬祭の専門学校に行き、寝不足の日々でまぶたが重く、眠たくて仕方がなくても、結婚式に関わる授業はとにかく楽しかった。

学ぶことがこんなにも
楽しいと思えたのは初めてだった。


自分の意思で選び、狂うように働き、
お金を経験と体験と学びに変えた。


〝人生で、1番時間とお金をかけた場所。
それが天職だ〟

この言葉が頭をよぎるたびに、

わたしの天職は、ウェディングプランナーだ。と強く思った。


今世はがむしゃらに働いたあの頃も、
今もウェディングに関わる仕事がしたい。
その想いは、揺るがず、これからも変わらない。


専門学生1年目..


寝る間も惜しんで、始発からアルバイトして、9時からは専門学校だ。学校が終われば、ほとんど寄り道はしない。

午後のアルバイトに行く。

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終電ぎりぎりまで働いては、終電を逃してしまうことも多々あった。アルバイト先のカフェがある渋谷駅から、実家のある横浜市瀬谷区までは、1時間程かかる。

そんな日々を過ごす私を、見るに見みかねて、数名の友人が、「うち、渋谷から近いよ。いつでも帰っておいで。いつでも頼ってね。」と家の鍵をもらったりした。  

やさしいなあ、と、友人達に何度も感謝しながらも、実際は人に頼ることが苦手だったわたしは、なかなか上手にあまえることが出来なかった。  


ああ、やってしまった。今日も終電を逃してしまった...

この頃を思い出すと、アルバイト先のカフェの近くにあった渋谷桜丘の「さくらまつり」の景色が脳裏に蘇る。

都会の桜。ビルに埋もれた街で、いつもはそこにあることすら忘れてしまうのに、咲きはじめると目を奪われてしまう都会の桜の木。

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終電を逃した日は、渋谷駅の漫画喫茶やファミレスで朝のバイト時間まで仮眠して過ごす。

ちょっと孤独だな...

なんて、思ったりもして。


この頃通っていた観婚葬祭の専門学校、ブライダルビジネス学科では「模擬挙式」の準備に追われていた。


〈プロフィール〉

▶︎浅野 はずみ
ウェディングプランナー/空間デザイナー

規制が多く、自由に選択することのできない。クォリティが不透明な、由来のウェディング業界の型にはまったウェディングを根本的に見直し、本質的なウェディングへの表現と可能性を追求し提案する。日本のウェディング業界をより良いものへとする活動家。MARRIAGE PROJECT/マリッジプロジェクト代表取締役、運営者。アウトドアウェディングのディレクション、空間デザインを得意とする。

▶︎ホームページhttps://marriageproject.theblog.me/



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