子どもが泣き喚いている。
赤ちゃんは、
不安になると、
泣き喚く。
赤ちゃんは、
不安を自分で処理できないから
泣き喚く。
不安で泣き喚いてる赤ちゃんは、
母親に抱っこしてもらうことで、
安心して、落ち着く。
赤ちゃんの不安を、
母親が一緒に処理するのである。
赤ちゃんが泣き喚くことは、
母親へのメッセージである。
自分で処理できない不安を、
母親に一緒に処理してもらいたい
ということを伝えている。
「不安でどうしようもないから手伝ってよ」
不安の処理を母親に
手伝ってもらう経験を
何度も何度も重ねながら、
子どもは少しずつ
自分の力で不安を処理できるようになっていく。
不安の処理を手伝ってもらった経験が
少ない子は、
自分の力で不安を処理するスキルが
身につかないまま成長する。
身体は成長するから、
赤ちゃんのように泣き喚くことはない。
処理できない不安を、
泣き喚くことで表現することはしない。
では、彼らは処理できない不安を
どのように表出するのか。
多くの子どもは、処理できない不安を、
問題行動として表出させる。
つまり、子どもたちの問題行動は、
言わば赤ちゃんが
泣き喚いているようなものなのである。
子どもたちは問題行動によって、
自分で処理できない不安を
誰かに一緒に処理してもらいたい
ということを伝えている。
「不安でどうしようもないから手伝ってよ」
そんな彼らのメッセージに対して、
罰を与えたり、
叱責したり、
反省させたりするという
大人のアンサーは、
完全なるディスコミュニケーションだと思う。
実際に抱っこすることはできないけれど、
イメージとしては、
母親のように彼らを抱っこして、
一緒に不安を処理してあげられるような、
そんなかかわりを心がけたい。