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三学戒とかいうやつ

みなさんこんばんは。

今回は三学戒の教えについて紹介したいと思います。この話も大学時代の指導教員がゼミの時間に話されたことです。

佐藤一斎という方の名言です。写真は佐藤一斎、引用元は下に同じ。

少〈しょう〉にして学べば則〈すなわ〉ち壮〈そう〉にして為〈な〉すことあり
壮〈そう〉にして学べば則〈すなわ〉ち老いて衰〈おとろえ〉えず
老いて学べば則〈すなわ〉ち死して朽〈く〉ちず

意訳としては、以下のようになります。

社会に役立つ有為な人になろうとの高い志を抱いて学び続ければ、その精神は朽ちることがありません。より良い自分を目指して生涯学び続ける人は、いつまでも人の心に残る人になります。「言志晩録60条」

https://www.tokai-arts.jp/oumei_forum/senjin/satouissai/ より)


佐藤一斎については下記を参照。

佐藤一斎は安永元年(1772)10月20日に、美濃国〈みののくに〉岩村藩の家老佐藤信由〈のぶより〉の次男として、江戸浜町の上屋敷(現東京都中央区日本橋浜町)で生まれました。著書には、一斎が後半生の40余年にわたって書いた『言志四録〈げんししろく〉』があり、指導者のためのバイブルと呼ばれ、現代まで長く読み継がれています。『言志四録』とは、『言志録』『言志後録〈こうろく〉』『言志晩録〈ばんろく〉』『言志耋録〈てつろく〉』の四書の総称で、内容は学問、思想、人生観など多岐にわたっています。

https://www.tokai-arts.jp/oumei_forum/senjin/satouissai/ より)

上記名言が何を意味しているか、端的に言うと、

死ぬまで勉強はせえよ。

ということです。たぶん。先ほどの意訳をもっと直訳すると、若いうちに学べば、大人になって成功することができる。大人になっても学べば、老いても衰えることはない。老いても学び続ければ、死後も人に受け継がれ朽ちることはない。といった感じでしょうか。

1文目2文目はなんとなく理解できる気がしますが、3文目については疑問を抱かれる方が多いと思います。

なぜ老人になっても勉強しないといけないのか、、僕は最初聞いたときそう思いました。だってもうすぐ死ぬんですし、学んだところで、じゃないですか。。

でも近年の日本のノーベル賞受賞者って結構お年寄りが多いですよね。そういう意味では、老いても学び続けた結果、"形ある物”として、偉業を後世に残せているのではないでしょうか。そして周りの者がそれをバージョンアップさせていく、、先代の部分が朽ちることなく。

それはそうなんですけど。

老いても学び続けることで、形而上的な何かも死後受け継がれていくと私は考えます。自分が学んで吸収したことが、無意識に自分の思考・思想・精神・態度・振る舞いに反映され、それを継続していれば周りの者にも影響を与え、、といった具合に、(現代ではインフルエンサーとでも言うのでしょうか)少なからず人の心に残る部分があると思います。

上の意訳でも同じようなこと紹介されてましたね。でも、役立つ人間になろうとか、高い志を抱くとか、そんなことは別に関係ないと私は思っています。

人として生まれたからには生涯勉強。人の心に残る人間になりたい。

本稿を書いてるうちに思ったけど、勉強と学習の違いって何?(笑)

以上。

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