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官僚制のユートピアより「構造的暴力」/ デヴィッド・グレーバー

デヴィッド・グレーバー曰く解釈労働はヒエラルキーの下から上へ働くが、上から下へは働かない。つまり部下は上司の思考を慮るが、上司が部下の思考に思いを馳せることは極めて少ないという事である。この構造は日本におけるコロナ対策に見て取れる。飲食店への時短要請をする政府や東京都は事業者に対してに解釈労働が働いていない。その証拠として保証金を十分に拠出しない。実態を知ろうとせず、これくらいでいいだろ?と決めつけている。これが構造的暴力である。権力者は公権を使い事業者に圧力をかけることがオフィシャルにできてしまう。しかし、事業者はこれに抗うと違法とされる。コミュニケーションの不全。DVやパワハラなどと同じ構図の明らかな暴力行為である。

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