キリング・オブ・ケネス・チェンバレン
人権認識が著しく低い日本では決して生まれない作品。人権を侵害するものにはそれが公権力だろうと毅然と立ち向かう。貧困、人種、病気など関係ない自身の権利を力強くロジカルに叫ぶ。これがアメリカという国の力強さ。しかし、プロテスタンティズムと白人至上主義が起こしたケミストリーにより権力は暴走し彼は殺される。そして誰も罪には問われていないという事実。アメリカという国自体がパラノイアであり、イラク戦争を強行したフラクタル性が国内に存在し、それを再生産している現実を突きつける作品。
悲劇的