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推し活では埋めきれない寂しさを埋めるホストの世界|ホスト通いコラム
私がホスクラに沼ったのはキラキラした世界に沼っただけではない。
寂しさを埋めるためだとつくづく思う。
ホストクラブという世界は知っていた。
ただそれだけの人間がどうしてあの煌びやかな世界に足を踏み入れたのだろうか。
きっかけは男だった。
結婚を見据えた彼氏と別れ婚活へ移行。婚活でピンと来る男性には出会えなかった。
そんな時「ホストの初回行ってみようよ」と友だちから提案された。
これが全ての始まりだ。
彼女は慣れたように顔見知りの初回案内人を探し、気になるお店への案内をしてもらった。
しかもただでさえ安い初回料金を、案内人が少し補填してくれた。
いざホストクラブという場所に足を踏み入れると、そこはこれまで見たこともない世界が広がっていた。
代わる代わる隣に座るホストたちは、私だけを全力でもてなしてくれる。
可愛い
美人
綺麗
ちゃんと髪ケアしてるんだね
スタイルいいね
爪まで可愛い
雰囲気が良い子だから話しやすいよ
お世辞だし表面的なことはわかっているのに、いざこんなことを言葉にされると心が満たされる。
褒められると自己肯定感が上がっていくのがわかる。
初回で出会ったホストの多くは、連絡先の交換を求めてくる。
営業をかけるためだ。金のなる木を見つけるためだ。
初回に行った次の日から各ホストから「おはよう」LINEが来る。
わたしも最初のうちはきちんと返すが、だんだんと面倒になってくるホストもいる。
しかしやはり話のプロ。何気ないLINEでさえ楽しいと感じてしまうホストもいた。
仕事の気分転換になる、と言えば聞こえは良いが、実際はこの連絡のやり取りさえも寂しさを埋めてくれている。
最初の担当と、現担当は特にそれを感じた相手だった。
仕事が辛いと言えば慰めてくれるし、電話をして励ましてくれる。
それが終わったら会えるね、と頑張る理由を作ってくれる。
今プライベートで彼氏と呼べる人はいない。
でもその寂しさは担当がほとんど感じなくさせてくれる。
寂しい世界にいた私を、キラキラした世界に引き込み満たす。
それをやってくれるのが私の担当だ。