《山椒魚 井伏鱒二/著についての私の感想》


蛙は自ら岩谷に入り、閉じ込められたのだろうと、私は思います。
それは山椒魚が孤独で寂しい岩谷で過ごす一生を不憫だと、蛙が思ったからです。
そしてもし仲が良かったら、山椒魚は蛙を逃してしまう。それは蛙にとって、山椒魚を孤独にしてしまう事になります。
だから蛙は敢えて悪態をつき、山椒魚が意地悪をするように仕向けたのではないかな、と。
山椒魚を決して1人にしなかった事が蛙自身の幸せであり、
そして一生閉じ込められる状況であっても、孤独にならずに蛙と一緒に居られた山椒魚も幸せだったのかもしれません。
ハタからすれば可哀想に観える不幸な事も、実は幸せであったり、得難い宝物に変わる事があるのだと、、、。
更に、そう思う事自体も大事な事の様に感じました。
以上、私の勝手な妄想(感想)でした。
おしまい。