長い長い片思いよ、さようなら

私はずっと片思いしている人がいる。30代前半から40才までずっと一人の男が好きだ。

出会いはアプリだった。2ヶ月ほど顔を合わせるまで毎日LINEした。音楽の話、アートな話、くだらない話。毎朝の挨拶など。それから初のデート。私の外科手術後に側にいてくれたり、誕生日やクリスマス、バレンタインなど様々な思い出がいっぱい。何度も告白して、はぐらかされてきた。

手に入らない苦しさから他の男に走ったりもした。それで彼に愛想を尽かされていたのかもしれない。

それでも心は彼にあった。たまに連絡したり、無視されたり、返事来たり、向こうから連絡きたり、でも2年ほど会っていなかった。
もう自然消滅かなと思って何もしていなかった。
だんだん連絡もなくなり、私も他に好きな人ができたりして、もう忘れるかと思いきや、また一人になると想ってしまうのだ。

彼は私のことが好きではない。でも私は好きである。簡単に諦められるならとっくに諦めてる。

万引き家族という映画をみた。見終わってなんだか気持ちがたかぶっていた。意地を捨てようと思ったのが私の感想だった。ふと彼に連絡をしたくなった。

意地を捨て、彼に会いたいと連絡した。
彼はもう2年かと返事が来た。
ほかに素晴らしい人がいるよと。
私は必死に彼じゃなきゃダメだとアピールした。
そしてまた連絡が途絶えた。

やっぱり前に進みたい。他に好きな人ができた時にこの人のこと考えてしまうは嫌だった。

1週間後の昨日、夜にまたLINEを入れた。

私の想いに対してはっきりと断って貰えると
大変助かります。とお願いをした。

翌朝、彼から返事が。

4月に子供が生まれました。

私は今しか聞けないと思い聞きにくかったが
そのあと続けて色々質問をした。
実は結婚していたのか？彼女はいたのか？

彼はサクサクと返信をくれた。
私と出会った時はフリーだったらしい。
途中で彼女ができ結婚して子供も産まれて今に至ったようだ。

真実が聞けた。
はぁ、これで私の片思いも終わることができる。
悲しさとうれしさが入り混じった感情。

私は勉強になった数年間、好きならせてくれてありがとうと伝えた。

彼は私の体を心配した。酒を飲みすぎるなと。

出勤前の30分くらいのLINEのやりとり。

この数年で彼は彼なりに人生のステップを踏んでいた。同い年の私はどうだろうか。

それでも新たなステージに移れるうれしさの方が
彼と結ばれなかった悲しさより大きかった。
それほどまでに辛かったんです。

ちゃんと聞くことがこんなに大事なことなんて
初めて感じた。

そして人生は何度でもやり直せるけど
逃したタイミングはもう戻ってこないと思い知った。

一日一日を大切に生きることが
本当に重要で
大切な人がいたら
素直に向き合うこと　
今後はそうやって生きたい。


ありがとう、さようなら、恋した人。
You made my day