「転換期」1970年代と現代ー公文俊平『転換期の世界』を手がかりにー
たまたま古本屋で1冊の本を手に取った。それは、公文俊平『転換期の世界』(講談社学術文庫、1978年)という本だった。僕は「転換期」という時代がなんとなく好きで、その類の本をしばしば手に取るのだが、今回の転換期は1970年代に関するものだ。
この本で描かれる世界は50年以上も前の時代なのに、なんだか現在と非常に相通ずるものを感じた。当時指摘されていた問題が現在でも全く解消されていないし、現代を先取りした解決策(具体的ではないが)を提示している。そんなところが現在の僕に刺さっ