童貞エンターテインメント『魔法少年☆ワイルドバージン』
2019年公開映画205本中114位。
何なんですかね、これ。。。
ビッチの次は童貞だったんだけれど、
くだらないし、やや汚いし、謎だらけの映画だった(笑)
"30歳を過ぎても童貞の男は魔法使いになれる#
という伝説が実在したっていう話で、
主役の前野朋哉が30歳の誕生日に魔法使いになりました、と。
そこから、同じく魔法使いになっている芹澤興人とコンビを組み、
ヒーロー活動を行なっていくというもの。
魔法使いになると、空を飛べたり、
個々人の特殊能力が使えたりして、
それらを駆使して人助けを行うものの、
結局、不審者と間違われるっていうパターンが多く、
作中で実際に人を助けたのって、実質0件だったんじゃないか疑惑(笑)
そして、画がちょっと汚い(笑)
前野朋哉が敵とビームを撃ち合うシーンがあるのだけど、
ヒロインの佐野ひなこが「あたしも血反吐はいてがんばる!」と言い、
マーライオンのように血を吐きまくり、
それを浴びて前野朋哉が力の限りビームを撃ち続けるというシーンが
とてつもなくシュールで。。。
さらに、『ドラゴンボール』の元気玉のような展開もあって、
もはや何がなんだかわからないっていうね(笑)
でも、この映画を観終わって思ったのが、ちょっと悔しいなって。
30歳過ぎて童貞だと魔法使いになるって話はよく聞くけど、
こうやって映画になったのは初めてだし、
その手があったか!っていう悔しさ。
ただ、それだけに個人的には惜しいなっていうポイントがいくつかあって。
設定自体はすごく面白いのだけど、
小学生でもウケないような下ネタと、
全体的なチープさ・雑さによるB級感が、
これはこれでいいと思う反面、
もっと面白いコメディにできたんじゃないかって気もする(笑)
もう少し人助けをして、魔法使いであることの優越感を出したり、
それで女の子からモテ始めたりして、
すぐにでもセックスできちゃう状況の中、
童貞を捨ててしまうと能力が失われるっていう
葛藤に苛まれる状況などがあれば、
もっと面白く感じたかもしれないなー。
それにしても、ビッチも童貞も、純愛の行き着く先な気がしますね。