これがインド式サスペンスか!っていう『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』
2019年公開映画190本中66位。
まさかのインド映画でサスペンスです。
ところがどっこい、歌と笑いは健在というハイブリッド。
ボリウッドだからこそできる世界観(笑)
“とある理由”により、
目が見えないフリをしているピアニストの主人公が、
偶然殺人現場を目撃。
しかし、犯人がアレすぎて警察にも言えず、
そうこうしているうちに盲目もウソだとバレ、
さらには臓器を売ろうとしている奴らにも狙われるという、
すったもんだすぎる話でした。
話自体はシリアスな要素を含んでいるものの、
次から次へと何かが起こる展開の中に、
笑えるシーンが多く散りばめられているのがいい。
特に、主人公が盲目だから何も見えていないだろうと思って、
犯人たちが殺人現場でいろいろ取り繕うんだけど、、、
それ、見えてますから!!(笑)
その状況が滑稽すぎてすごく笑えるんだよね。
しかし、主人公も実は見えているなんてことがバレたら、
自分が殺されるかもしれないので、平静を装う他ない状況がツボ(笑)
そして、犯人が「本当に彼は目が見えていないのか」
を試すシーンもおかしいのなんのって(笑)
ちょいちょい仕込んでくるんだけど、
見えてるのに見えていないフリで、
どうやってそれらを回避していくのかってのが、
ハラハラしつつも笑えるシーンですごく面白かった。
この殺人というダークな下地に、
絶妙なバランスで笑いを織り交ぜているのが、
この映画のウリだと思った。
ボリウッドらしく陽気な歌もちゃんとあるしね。
いやー、これはぜひ観てもらいたい映画です。