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「いいから早く告れや」というツッコミしかない『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:171/175
ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆
【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブコメ
学園モノ
【あらすじ】
将来を期待されたエリートたちが集う私立・秀知院学園。その最高ランクに位置する生徒会において、学園史上最も白熱する戦いとなった『第68期生徒会長選挙』。白銀御行(平野紫燿)と四宮かぐや(橋本環奈)の選挙戦は終結したものの、2人の恋愛頭脳戦には決着がつかないまま幕を閉じた。
会計・石上優(佐野勇斗)、書記・藤原千花(浅川梨奈)に、新メンバー・会計監査の伊井野ミコ(影山優佳)を加え、再び集結した生徒会。変わらず好き合っているものの、いまだ「告白したほうが負けである!」という呪縛から逃れられず、神聖なる生徒会室で“いかにして相手に告白させるか”の恋愛バトルを、相も変わらず繰り広げていた……。
そして迎える学園の2大イベント、《体育祭》と《文化祭》。今度こそ相手に“告らせる”ことができるのか!?
【感想】
2作目にして"ファイナル"っていうのがですね、「これで最後なら観に行こうかな」って思わせる煽りしか感じないですが(笑)これは、前作同様、主演のファンでもない限りは楽しめないでしょう。。。(笑)
<しょーもないことを引き延ばす映画>
前作からの特徴ですが、このシリーズ、2秒で終わる話を2時間に引き延ばした間延びしまくりなんですよ。究極、「好き」と言ってしまえば終わりですからね。他にも、謎の妄想シーンなど、セリフにすれば1行で終わりそうなところを、5分ぐらいの映像にしちゃうんで、もうテンポが悪くて悪くて。。。
<もはやタイトル通りの意味があるのか問題>
サブタイトルには"天才たちの恋愛頭脳戦"ってありますが、これはだいぶ盛っていますね。まず、天才さを感じる要素はゼロです。普通の高校生なんで。さらに、"恋愛頭脳戦"とは言いつつも、特に頭脳を使っているようなところもありません。ないどころか、御行とかぐやの乳繰り合いは前作より少なめな印象で、「この映画の意味。。。」って気もします。。。
<スポットライトを浴びた脇役>
主演2人の尺を減らした代わりに、今作では石上にスポットが当たっているんですよ。彼の過去と人となりが深掘りされている分、前作よりは楽しめる要素が増えたかなとは思います。彼、青春ヘイトしてますが、根はいいやつなんで。
<ハマらないギャグ要素>
この映画はもともと漫画原作というだけあって、コミカルな要素が多いのも特徴のひとつです。しかし、個人的にはこの映画の笑いが一切ハマらないんですわ。。。テロップやエフェクトといった各演出が、全部スベリ倒しているように感じて。多いんですよ。そういういらない装飾が。それがやや目障りと言うか、疲れるというか、、、物語に入り込むのを阻害してしまっているんですよねー。
<ラブコメではなくコント>
なので、この映画はラブコメじゃなくてコントと思った方がいいです。ラブコメって、相手が自分のことを好きかどうかわからないから面白いと思うんですよ。自分の秘めたる想いを胸に、相手の言動に一喜一憂して、気持ちが近づいたり離れたりする距離感に安心と不安を覚え、自分で自分を抑えられなくなる、そんな状況だから"キュン"があったりするんですよね。だから、この映画のように、すでに両想いが確定していると、もうすべてが茶番と言いますか。キュンもないし。「あとは勝手にやってくれ」って感じなんですよね。他に恋のライバルがいればまだ楽しめるのかもしれませんが。。。もう「はよ告れや」っていうツッコミしかなくて(笑)キャストのファンなら、彼らの姿が見られるだけで満足かもしれません。でも、映画好きの観点からすると、「有名どころが出てればいいのか」って思っちゃいますね。。。
<その他>
唯一よかったのは、エンドクレジットのダンスシーンですね。キンプリの歌に合わせて、生徒会のキャストが躍るんですが、偶然にもみんな何かしらのアイドルグループに入ってるから、キレがいいんですよ。もはや本編ですらないですけど(笑)
あと、僕は応援団長役だった板橋駿谷さんを推したいです。ポスト鈴木亮平さんのような出で立ちですが、彼、僕と同い年なのに、いっつも学園モノで高校生役やってるんですよね。まわりのキャストとひとまわり以上歳も離れてて。そこがちょっとおかしくて(笑)彼の活躍は今後も期待したいです。