ラストが「え?!」な『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
2019年公開映画119本中39位
1992年にエニックスから発売されたスーパーファミコン用ソフト
『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』を原作としたフルCG映画。
親子三世代に渡る壮大な冒険で、
僕は面白いと感じたけれど、、、最後の展開がかなりびっくり。
「だから、“ユア・ストーリー”なのか~」
と納得はできるんだけど、あまりにも急すぎて、
一旦そこでぷつっと切れちゃった(笑)
集中力とか、物語への没入感とか。
「あ、そっち?!」って。
いや、本当に急だったよ。。。
これは賛否両論ありそうだなあ。
そこを抜きにしたら、
バトルシーンの中二感溢れる演出は魅力的だったし、
終盤の『アベンジャーズ/エンドゲーム 』
を彷彿とさせる戦いは好きでした。
でも、あの「日本を代表するRPG」
という大きな看板を背負ってる割には、
「ここがとんでもなくすごい!」
っていう強い推しポイントはなかったかも。
もちろん、全体的には面白いのだけど、
例えば、昨日見た『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』みたいに、
目が点になるほどカーアクションが圧倒的とか、
『アラジン』みたいに思わず涙が出てしまうほど感動するとか、
映画として見たときにそういうのは弱かったかなと感じ。
映画というよりは、
プレステ4のゲームのイベントシーンを
ずっと見ているような感覚だったので、
むしろ映画館でゲームをしている気分でした。
いつか、映画館でゲームをしたいと思っている自分にはよかったけどw
まあ、ドラクエっていうところで、自然と期待値も上がっちゃうし、
それだけドラクエが愛されているっていうことでもあるんだけど、
それゆえに、けっこう細かいところまで見られちゃう気もする。
(監督さんのプレッシャーもハンパないだろうな。。。)
個人的には、吉田鋼太郎が演じていたゲマの声がいいなって思った。
フリーザみたいな雰囲気があって(笑)
他のキャストは、やっぱり専業声優との違いみたいなのは感じてしまう中、
吉田鋼太郎の演技は自然で好きだったなー。
舞台俳優の為せる業なのか。
あと、キャラクターデザインが鳥山明じゃなかったのは、
少し残念かな。
やっぱりドラクエキャラと言えば、みたいなところはあるから。
別に今回のキャラクターデザインもよかったけどね。
ちなみに、、、非国民と言われそうだけど、
僕は『ドラクエⅤ』未プレイなんだよね。。。
幼稚園の頃に、同じマンションに住む知り合いから、
ファミコンと『ドラクエⅢ』をもらったんだけど、
当時の僕にはRPGが難しすぎて、
「クソゲー」というレッテルを貼ってました。
なので、ドラクエのせいでRPG嫌いになったようなものなので、
当然『Ⅴ』もスルー。
それを覆したのが『FFⅥ』で、そこからFF好きにはなったものの、
いまだにドラクエは苦手で、『Ⅷ』と『Ⅸ』しかやってません。
そんな僕から見たらこの映画は面白かったけど、
原作ファンにはどう映るかな。
いっしょに行った原作経験者の友達いわく、
「多少の違いはあるけど、原作に忠実」ではあるらしい。
やっぱりラストの展開への評価が気になる(笑)
それにしても、山崎貴監督は今引っ張りだこだね。
『アルキメデスの大戦』しかり、
12月には『ルパン三世 THE FIRST』も公開予定なので。
個人的には、この監督さんの作品は好きです。