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まさかすぎる設定に爆笑と興奮の『ヒットマン エージェント:ジュン』

【基本情報】

 原題:히트맨
 英題:Hitman: Agent Jun
製作年:2020年
製作国:韓国
 配給:アルバトロス・フィルム

【個人的順位】

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:9/143
 ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】

対テロ保安局"猛攻隊"のエージェント、ジュン(クォン・サンウ)。彼は誰もが怖れる暗殺者が転身したのはウェブ漫画家だった!

酔った勢いで国家機密をネタに描いた漫画がまさかの大ヒット!その代償に、テロリストだけでなく、国からもターゲットにされてしまう。

愛する妻子が命の危険にさらされたとき、ペンを銃に持ち替えて、眠れる本能が目を覚ます!!

【感想】

マジで爆笑と興奮の渦でしたwww このシリアスなポスターじゃ伝わらないと思いますが、中身はハートフルファミリーアクションコメディというまさかのギャップですよ!

いやいや、売れないウェブ漫画家が実は特殊部隊のエースだったなんて設定、秀逸すぎるでしょwww 本当に、こういうぶっ飛んだ設定を盛り込んでくるところが韓国映画の好きなところです。

そもそも、特殊部隊がメインになるのってハリウッド映画ぐらいですよね。日本にもいるんでしょうけど、一般的になじみがないから映画に出てきても刑事モノで強行犯を逮捕するときに出動するシーンがあるぐらいじゃないでしょうか。

ずっと漫画家になるのが夢だったジュンは、国家機密のプロジェクトの一環で暗殺者として育てられるんですが、自由の身になりたくてウェブ漫画家に転身します。

しかし、描いた漫画は鳴かず飛ばずで、新しいエピソードが配信されるたびに、「連載やめろ」だの「クズ以下」だの、読者からの辛辣なコメントが飛び交う日々。このひどすぎる批判もまた、振り切ってる感じがして逆に笑えちゃうんですが(笑)

読者からもバカにされ、家族からもバカにされ、「てめぇら、、、本当の俺を、、、見せてやる、、、!!」と酔った勢いでと自身の経験を漫画にしたがために、テロリストからも国からも狙われてしまうという詰めの甘さwww せめて身元がわからないようにしろよとは思うものの、その抜けているところも愛らしく感じます(笑)

気の強い奥さんやラッパーを目指す娘、同じ特殊部隊のエースなのにいつも利用されてしまう後輩、何を言っても信じない上官など、濃いキャラが勢ぞろい。

その上で、ジュンの逃避行やら敵味方入り乱れての大乱闘バトルやら、情報量が多くお腹いっぱいになってしまう感じは否めませんが、コメディ要素たっぷりで笑えるのと、スピード感あふれるストーリー展開によってカバーされるのがこの映画のいいところです。まさに『エクストリーム・ジョブ』を彷彿とさせるような構図ですね。

また、本作では実写の間に漫画を元にしたアニメーションのシーンもあるんですが、そのアニメーションならではのアクションを実写でも遜色なく表現できているのも推しポイントです。

なんでしょうね、韓国の俳優さんは兵役があるからか体が鍛えられているために、アクションにすごくキレがあるんですよ。そこはもう邦画じゃ絶対追いつけなそうなところなんですが、そのキレのよさから生み出されるド派手なアクションがものすごくかっこよくて、まったく飽きることがないです。

ストーリーの秀逸さももちろんのこと、画で見せるという点においても満足できる内容ですし、さらに家族愛も感じさせる幕の内弁当みたいな映画ですごく面白かったです。

アクションやコメディが好きな人ならなおさら楽しめるかも!


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