『バトル・ロワイアル』の劣化版を払拭できなかった『シグナル100』

鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:21/21
衝撃😫:★☆☆☆☆
グロ😵:★★★☆☆
 血🩸:★★★★☆

2000年、当時15歳以上だった人たちのみが観ることを許された衝撃的な映画がありました。『バトル・ロワイアル』。

これを観たことがある人なら、きっとこう思うでしょう。『シグナル100』は、令和版『バトル・ロワイアル』であると(それに、ちょっと『3年A組』っぽい雰囲気もあります)。

【どんな映画?】

催眠をかけられた生徒たちが、"ある行動"を起こすと自殺するという設定です。その行動は"シグナル100"と呼ばれ、内容は明かされていません。学校から外に出たり、泣いたりすると、自殺します。催眠を解く方法は、最後のひとりになるまで生き残ること。さあ、みんながんばりましょう。

【感想】

催眠を解く方法を必死に探したり、他人を殺して自分だけが生き残ろうとしたり、いろんな人間性が垣間見えるのが面白いところではあるのですが、、、やっぱり『バトル・ロワイアル』の劣化版という印象は拭えませんでした。。。

昨日まで仲間だったクラスメイトたちと、支給された武器で殺し合う話と比べたら、こっちは勝手にミスって勝手に死んでいくという感じなので、ちょっとノリが軽い気がします。

また、催眠にかかると筋力が倍増するため、自傷行為によるダメージが格段に大きくなるのですが、それとは関係ない死に方もあって、「そんなんじゃ死ななくない?」って突っ込みたくなるところもあり、やや死に方に疑問が残ります。

まあ、バトロワにしろ、これにしろ、どちらもストーリーはあってないようなものなので、いかに死に至る流れが衝撃的かつ腹落ちするかっていうところですが、それで言うと、バトロワの方が自然だったかなーって。

とはいえ、バトロワ以降、若者が次々に死んでいく邦画ってなかったと思うので、久しぶりにこういう映画観たなーって感じる点では悪くなかった、、、のかも?

あとは、ちょいちょいバトロワを意識しているのか、キャラが似ていたり、
死に方が似ているところもありました。

特に、和田隼人(瀬戸利樹)は桐山和雄(安藤政信)と、園田樹里(山田愛菜)は相馬光子(柴咲コウ)とリンクしていたかなって(笑)


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