常に死と隣り合わせな『フリーソロ』

2019年公開映画136本中53位。

アメリカのロッククライマー/フリークライマーである
アレックス・オノルドのドキュメンタリー映画。

いやー、、、この映画はヤバかった。。。
何と言ってもアレックス・オノルドのクレイジーさが印象的で。

いや、クレイジーとか言ってはいけないな。
そりゃ一般人からしたらそう映るけれど、
彼からしたら、単に自分のやりたいことに取り組んでいるだけだから。

ただ、それが、、、命がけなんだよ。。。
命綱なしのフリークライミング。
己の身ひとつで、ヨセミテ国立公園にある
エル・キャピタン登ってるんだよ。。。

このエル・キャピタンは高さが約1000mあって、
花崗岩の一枚岩としては世界一の大きさらしいんだよね。
(画像は以下の検索結果をご覧ください)

ここをさ、本当に小さな突起部とかを頼りにして、
3時間以上かけて登って行くんだけど、
いつか落ちるんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てたわ。

命綱がないから、ミスったらそのまま落下。
即死です。
だから、常に死と隣り合わせ。
それにも関わらず、果敢に挑戦するアレックス・オノルドの
チャレンジ精神が常軌を逸していた。

そもそも、彼は人生を全うしようなんて、
これっぽちも考えてないんだ。
幸福になることに理解は示しつつも、
幸福でいるとそれに甘んじて何も達成できなくなるから、
それよりは登ることに挑戦し続けたいと。
その考えは共感できるなと思いつつ、
とはいえ、死のリスクが高すぎだろうと(笑)
その分、準備はかなり念入りに行ってた様子。
事前に何回も登って(そのときは命綱あるよ!)、
ルートや岩の状態を確かめていた。

ちなみに、彼のパートナーの女性は、
気の合う仲間といっしょにいて幸福を感じたいタイプのようで、
2人の価値観まったく違うのに、いっしょにマイホーム買ってて、
この関係大丈夫なのかなとか思っちゃったけど(笑)

あと、面白かったのが、彼が脳のMRIを撮るんだけど、
扁桃体が一般の人と違って、
通常の刺激ではほとんど反応がないというもの。
常に危険なことをしているがゆえに、ある意味進化したのかも(笑)

死がすぐそばにある過酷な状況に身を置いてはいるものの、
自分の好きなことができて、
ちょっと評判のいい歯科医ぐらい稼げているというのだから、
こんなにも恵まれた環境はないかもしれない。

散々、命綱なしの映像を見ると、
命綱ありのロッククライミングや、
最近流行りのボルダリングなんかがすごく平和に思えた(笑)

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