恋は盲目だから義理の妹に気づかないのだろうか、、、『ライアー×ライアー』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:36/37
ストーリー:★☆☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆
【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
恋愛映画
両親の再婚で年頃の男女が家族になる
SixTONES
松村北斗
【あらすじ】
地味で恋愛経験もない女子大生の湊(森七菜)は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透(松村北斗)と同居中。無愛想だけど、イケメンで女癖の悪い透のせいで2人の仲はギクシャクし、お互いに冷たい態度を取り合っている。
そんなある日、親友の真樹(堀田真由)の頼みで、高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、街中で透に遭遇してしまう。とっさに女子高生の「みな」だとウソをついた湊だったが、それを信じた透がみなにアプローチをかけてくる。
思いがけず健気で一途に迫ってくる透に、真相を明かすことができなくなってしまった湊は、みなとして透と付き合うことになるが……。
【感想】
タイトル名を聞くと、ジム・キャリー主演の同名映画を思い出しますねー。そっちの映画はマジで名作なので、特に子どもを持つパパさんは必見だと思います。
じゃあ、こっちは名作じゃないのかと言うと、、、まあそうですね、、、正直、僕には面白さがわかりませんでした(笑)いや、でもしょうがないですよ、こういう青春キラキラ純愛映画は。物語は二の次だと思うんで。若い女の子向けに、いかに旬の若手イケメン俳優に胸キュンしてもらうかが重要ですもん。
旬な若手俳優たちの登竜門とでも言いましょうか、今30代で活躍している人たちも昔はこういうのに出ていましたからね。逆に考えれば、今こういうのに起用されるってことは、役者としてしばらくはちゃんと売り出していこうってことなのかなと思ったりします。
話しがそれましたが、肝心の中身についてです。僕はもう「いやいやいや、ないだろ」って思っちゃいました。ギャルのメイクをした義理の妹に気づかずに付き合うって。そりゃ、女の子ってメイクや髪型でだいぶ印象変わるから、一瞬気づかなかったということは僕にもあります。でも、あれだけ会ってて、間近で見て、会話もしていれば、普通気づくんじゃないかなーと。恋は盲目ってこういうことですか?
まあ、そこにツッコミを入れてしまったら、この映画全否定することになっちゃうんですが、、、やっぱりそこは気になっちゃいますねー。
100歩譲って気づかなかったとしてもですよ?それでも、お互い自分の本当の気持ちに蓋をしていたというところが、まったく伝わって来なかったんですよ。透の湊に対する態度はツンデレとか、照れ隠しとか、そんなレベルじゃなくて、誰が見ても嫌ってるレベルに見えますし。湊も透のこと好きになる要素が見当たらないし、、、うーん、どこがよかったんでしょうか。
で、最後にながーーーい説明があるんですよ。透から。気持ちに蓋をした理由について。推理漫画で、犯人を特定するにあたり、事の発端からトリックをすべて打ち明けるかのごとく。被害者殺害に際して、犯人が殺意の経緯をぶちまけるかのごとく。ながーーーい説明が。
こういう青春映画は過去にたくさん観てきましたけど、この映画は特に2人の気持ちが全然伝わってこなかったです、僕は。あまりにも本心と態度が違いすぎて。この手のジャンルの映画って、「なんで好きになったんだっけ?」って感じることが多いと思うのは僕だけでしょうか。『花束みたいな恋をした』のように、ニッチなサブカルの趣味が悉く合致するような状況でもあれば、「ああ、これは惹かれちゃうかも」って思うんですけどね。原作コミックは読んでないんですが、漫画の方がそこらへん腹落ちする形なんでしょうか。
まあでも、若い頃の恋愛なんてそんなもんですかね。特に理由もなく、ただかっこよかったりかわいかったりしただけで好きになりますか。そこに趣味の合致、性格の合致、思想の合致なんか、あんまりないですか。遠い遠い過去のことなので、僕はもう覚えていません(笑)
個人的には、メイン2人よりも烏丸(小関裕太)の、優しいながらもちょっと熱が入りすぎちゃう役どころの方が好きでした。なんか、彼の方が人間らしくて好きかなって。
館内を見渡すと、若い子は泣いていたので、やっぱりこれは若い子に響く映画なんでしょうね。完全にターゲット違いで来てしまいました(笑)
それにしても、両親が再婚して、年頃の男女が突然家族になるっていう設定、少女漫画ではよくあるんですか?かつては『ママレード・ボーイ』がそうだったし、最近も『思い、思われ、ふり、ふられ』なんかが映画化されていますが、どれも同じ家庭環境ですからね。
結局、SixTONESの松村北斗のファンでない限りは、あんまり観るモチベーションは上がらないかもしれません。僕は単に映画が好きで、幅広いジャンルを観たいから来ましたが。10代・20代の若い子なら、また違った受け取り方があると思いますよ。
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