経済力マウンティングな『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:31/40
笑い😂:★★★☆☆
感動😭:★★☆☆☆
純愛💏:★★★☆☆
小池栄子のためにあるような映画、そう言っても過言ではないほど、彼女が際立っていました。元は太宰治の未完の作品だそうです。それをケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化し、今回映画になったと。
【どんな映画?】
文芸誌編集長の田島周二(大泉洋)が、家族を疎開先から呼び戻すため、これまでの愛人との関係を切ることに。そこで、担ぎ屋の永井キヌ子(小池栄子)に「妻のフリをしてくれ」と頼み込み、偽夫婦として愛人の元を巡っていく話です。
【感想】
映画では主人公の田島を大泉洋が演じていますが、原作での田島は34歳だそうです。それで妻子アリで、愛人を複数囲ってるというのだから、金はあるのでしょう。経済力マウンティングハンパないです(笑)
優柔不断なダメ男ってところが母性をくすぐるのだろうか、とにかく女性はみんな田島にゾッコン。女にだらしなかった太宰治らしい内容ではありますね(笑)
しかし、今回の騒動はすべて田島の自業自得なところもあります。彼は極度の寂しがり屋ってのと、闇市で儲けていて金銭的余裕があったから。もしかしたら、女性たちがメンヘラ気質だったっていうのもあるかもしれませんが。。。(笑)
修羅場はありつつも重い話ではまったくなく、コメディかつ「幸せは身近にある」っていうシンプルなメッセージなのでとても観やすい作品だと思います。
しかも、主演2人の配役がピッタリだったのがすごくよかったです。田島の優柔不断な感じは大泉洋らしいし、キヌ子の男勝りでたくましい感じは小池栄子らしい。もちろん、実際の人柄は知りえませんが、あくまでも役者としてのイメージには合っていたと思います。
特に、小池栄子はあの独特の声の出し方(原作通りカラス声にしたらしい)や言動がおかしくて、ああいう女性いいなと思いました。
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