まさに歴史の転換点『ビリーブ 未来への大逆転』
2019年公開映画44本中13位。
普段好んで見るジャンルではないにも関わらず、
これは面白かった!
まさに歴史の転換点である。
性差別と戦い、自由を手にした女性弁護士の話。
日本の弁護士ドラマと違って、
シリアスな雰囲気でピリピリした空気もあって、
いい緊張感を持って見れる映画だと思った。
1950年代のアメリカは性差別が色濃く残り、
女性は仕事も選べなければ、クレジットカードも作れない。
本作の主人公である
ルース・ベイダー・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、
猛勉強してハーバード大学法科大学院に進み(500人中女性9人とか)、
その後コロンビア大学法科大学院に移籍し、首席で卒業するも、
法律事務所は女性であることを理由にどこも雇わず、
仕方なくラトガース大学の教授となる。
こんな境遇、今では考えられないことだけど、
それが当時は当たり前だったということを考えると、
女性の扱いの酷さを改めて痛感する。。。
そんな中で夫が持ってきた案件が希望に繋がるんだ。
ある男性が母親の介護のために介護士を雇おうとしたけど、
未婚の男性というだけで所得控除が認められなかったというもの。
元より性差別を是正したいと考えていた主人公はこれをきっかけに、
性差別100年の歴史を覆す戦いに身を投じる。
未婚男性が介護における所得控除を受け取れないということを、
広く「性差別」と捉え、
単に女性差別だけをメインに戦っていないのが、
男性視点からして共感できるな、と。
もちろん、元の目的は女性差別をなくすことではあるのだけど、
裁判官は男性が多いから、
そうした方が好感持たれるだろうという入り方が戦略的。
最後の判事に対する4分間の意見は感動的でした。
ちなみに、これは実話で、
ルース・ベイダー・ギンズバーグは86歳にして存命。
最高齢の連邦最高裁判事で、
3人いる女性判事の中のひとりだとか。
なお、最高裁判事に定年はないらしい。
そして、公式サイトには、
彼女の若い頃の写真も載ってるけど、メッチャ美人である。
https://gaga.ne.jp/believe/