マラソン感がまったくない『サムライマラソン』
2019年公開映画30本中24位。
正直、とてつもなく微妙な映画でした。。。
鎖国している日本にアメリカがやってきたことで、
安中藩主の長谷川博己がそれを侵略だと思い、
「国と藩を守るため心身を鍛えよう!」
と、武士たちにマラソンをさせるのが事の始まり。
しかも15里、、、今でいうと58.5km。。。
フルマラソンよりなげぇ。。。
で、そのマラソンで武士たちが疲れているのに乗じて、
幕府大老の豊川悦司が、
元々長谷川博己をよく思っていなかったこともあり、
刺客を送りつけるという流れ。
安中藩の武士たちからしたら、行きはマラソン、帰りは戦
という、踏んだり蹴ったり状態。
この映画が微妙だと感じるのはまさにここで、
タイトルにマラソンとあるのに、
実際にマラソン感はほぼなく、ただの戦国モノだったということ。
結局、メインは戦いだったし。
なのに最後は「これが日本のマラソンの発祥である」
とドヤ感出してくるから、
「いや、そんなマラソン感ないやん」と思ってしまったわけ。
しかも過去の有名なマラソン選手の写真まで出しちゃってさ。
すごく中身がブレてんなーと。
史実ではあるようだけど、
そんなにマラソン感出したいなら、
例えば、マラソンの歴史を追っていく中で、
回想みたいな形で、この安中藩の話を持ってきた方が、
もう少しわかりやすくなったんじゃないかなと思う。
あと、時代が明治に移り変わろうとしている中で、
佐藤健と青木崇高が刀をぶんぶん振り回すもんだから、
どう見ても『るろ剣』だったよね(笑)