昔から強い女性はいたのだと痛感する『マニカルニカ ジャーンシーの女王』


鑑賞した2020年公開映画ランキング:2/2
胸アツ🥺:★★★★☆
 興奮🤩:★★★☆☆
 感動😭:★★★☆☆

2週間限定のインド映画です。
とても胸が熱くなる内容でした。

これは、母国の独立と自由を願い、未来のために戦場を駆け抜けたひとりの女性の物語です。

僕は知らなかった(昔習ったけど忘れただけ?)のだけど、"インド大反乱"において、先導者のひとりとして名をはせたラクシュミー・バーイーの生涯を描いた話です。

「インドのジャンヌ・ダルク」と評されるほどだけれど、この映画では彼女の意志と覚悟の凄まじさがとても伝わってきます。

イギリス東インド会社によるインド民への締め付けが強く、それに対抗するために立ち上がるのだけれど、夫である王や息子を病気で亡くすという辛い過去がありながら、自ら先陣を切って声をあげる勇気と国や兵をまとめあげる行動力が圧巻なのです。

また、その過程で、兵や武器の数では到底イギリス軍に敵わないので、自ら女性や農民を説得してまわり、金属を集めて溶かし、新しい武器を作るなど、彼女に人徳がなければできなそうなことまでやってのけるのも見ものです。

さらに、彼女のすごいところは、交戦中においても指揮を執るだけに留まらず、自ら最前線で剣を振るい、敵をザッシュザッシュ斬りまくる怖いもの知らずな姿勢です。
しかも、まだ幼い養子を背中におぶって戦うので、子連れ狼もびっくりだろう(笑)

彼女、一切死を厭わないんです。
敵に捕まったら、首をはねられ、体もバラバラにされて、各藩王国に見せしめとして送られるという状況の中で、「むしろ、その残骸を見てみんながやる気になってくれるのであれば本望だ」と言うほどだから。。。
肝が据わっているというレベルではない。
母国のために自分を平気で捧げられるという想いが強すぎるんだ。。。

今のこの平和な日本に住んでいると、いくら想像しても想像しきれないけれど、これほどまでに強い母国の独立と自由を願う気持ちは、スクリーンを通じてひしひしと伝わってきます。

それは、ラクシュミー・バーイーだけではなく、彼女の下で働く女性も同じで、ある人はせっかく子供を身ごもったのに、「今ここで戦わなくては、生まれてくるこの子たちの未来もずっとイギリスに占領されたままだ」と言って敵に向かっていきます。。。

今はもう女性の社会進出が当たり前の時代だけれど、昔からこのように強い意志と覚悟を持って戦う女性はいたのだと痛感しました。

これまで戦争映画はいくつか観てきましたが、ここまで戦う人たちの強い想いを感じられる映画はなかなかななかったかもしれない。。。

2週間限定です。
観るなら今のうちに!!


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