大スクリーンで観る変身シーンが超絶かっこいい『美少女戦士セーラームーンEternal 前編』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/3👑
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★★
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆
【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アニメ
ファンタジー
アクション
変身ヒロイン
戦闘美少女
セーラームーン
【あらすじ】
桜舞う4月、街は今世紀最大の<皆既日食>でお祭りムード。新月が太陽を覆い隠し、次第に薄暗くなっていく中、うさぎとちびうさは自らに助けを求める<ペガサス/エリオス>と出会う。
ゴールデン・クリスタルの封印を解く、選ばれたる"乙女"を捜しているというエリオスは、ある日ちびうさの夢に現れ、「力を貸してほしい」と告げるのだった。
時を同じくして、街には<デッド・ムーンサーカス>と名乗る謎のサーカス団が現れる。彼らの狙いは、悪夢の化身レムレスをばらまき、「幻の銀水晶」を手に入れて、月と地球を支配し、やがて宇宙までも支配しようと目論んでいた。
"乙女"と呼ばれ、自らを必要としてくれるエリオスに淡い恋心を抱くちびうさ。自分はうさぎの足手まといなのではと苦悩する衛。自分のせいで衛を危険な目にばかり合わせてしまうと思い悩むうさぎ。そして、戦いの中で次第に露わになる「夢」と「使命」。
今、時を超えた壮大な「夢」の物語が幕を開ける。
【感想】
これよかったです。・゜・(ノД`)・゜・。いやね、思い出補正もあるとは思いますよ。でも、かつてセーラームーンにハマった少年少女たちは観て損はないなって思いました。そりゃ、これだけ人気作品だと、人それぞれの思い入れがあるので、万人に受け入れられるかは別ですけど、少なくとも僕はいいなと思いました。太古の昔から1000年後の未来にまで渡る壮大なスケールで描かれた女の子版ジャンプのセーラームーンは今観ても面白いです。
いやー、僕もね、アニメ好きやオタクが今ほど市民権を得ていないときは言いづらかったんですが、小学生のときから好きだったんですよ、セーラームーン。
多分、最初はかわいいお姉さんたちが出てるってことで観ていたと思うんですが、中身においては、日常パートはギャグテイスト多めで、バトルパートは戦隊ヒーローやドラゴンボールっぽくて、普通に男の子でも楽しめる内容なんですよね。
で、今回の作品は、劇場版としては実に25年ぶりの新作です。原作でいうと第四期、90年代のテレビアニメだと『セーラームーンSuperS』に該当します。これを観るなら、『セーラームーンCrystal』の第1期〜第3期(ネトフリにありますよ)を観ることをオススメします。13話×3シーズンだからそこまで時間はかからない、、、はず(笑)
今回のお話はこれまでのものと比べると、みんなが自分の夢や未来に不安を感じ、自己肯定感が低くなってるのが特徴的なんですよ。まもちゃんはセーラームーンの足手まといになってるんじゃないかと思い悩み、ちびうさもセーラームーンみたいに活躍できないことに思い悩み、亜美ちゃんもレイちゃんもまこちゃんも美奈ちゃんも、自分の本当の夢とこのままセーラー戦士を続けていいのかという葛藤シーンが多いのが印象に残ります。
その中で「いま自分がやるべきこと」を見出し、新たな力を手にして再び戦いに身を投じていくところはよかったです。
2時間に収めているため、内容は駆け足になってしまっている部分はありますが、その分テンポよく進んで行くし、全体的に満足できました。とにかく、大きなスクリーンでセーラームーンを観れたことだけでもうれしい。。。変身シーンとかメッチャかっこいいですから!!
さらに、キャラクターデザインも、90年代の『セーラームーンR』までを担当していた只野和子氏が手がけているので、絵柄も懐かしい感じがします(とはいえ、だいぶ今風にはなっていますが)。
ただ、ネヘレニアとジルコニアの声は専業声優さんがよかったなーってのはあるんですよね。ジルコニアはまだしも、ネヘレニアはちょっと不自然さが、、、(笑)
後編にはウラヌス、ネプチューン、プルート、サターンが出てくるらしいので、今からメッチャ楽しみです!!
『Crystal』は続きやるんですかねー。この『Crystal』は、位置づけとしてかつてのテレビアニメのリメイクじゃないらしいですね。昔のアニメは原作と並行してメディアミックス展開されていたもので、ストーリーや設定は大幅に変更されており、オリジナルエピソードも多々あったんですよ。だから、戦隊ヒーローやドラゴンボール感が強くなっているんだと思いますけど。そういう意味では、『Crystal』は正式な「原作のアニメ化」と呼べるのではないでしょうか。
90年代のテレビアニメから入った身としては、今回のシリーズはだいぶ違うテイストなので驚いていますけど、ほとんど原作をトレースした内容になっているので、これはこれで面白いですね。