不気味の谷を越えつつある『キャッツ』
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:13/13
歌🎤:★★★★☆
踊り🕺:★★★★☆
猫🐈:★★☆☆☆
人生初の『CATS』でした。
舞台や生のミュージカルは観ないので、今さらではあるのですが。
とにかく、話がわかりづらいと聞いていたので、事前にあらすじだけなぞっておいたのだけど、正解でしたね(笑)
【どんな映画?】
ジェリクル・キャッツと呼ばれる猫の集団があって、“ジェリクル舞踏会”が行われる日に、選ばれた一匹だけが天上に送られ、生まれ変わることができるって話です。何をもって選ばれるかというと、とにかく歌って踊るだけ。
その中から長老であるオールドデュトロノミーが選ぶって感じ。
詳しいあらすじはこの方のブログがわかりやすいです。
【感想】
とりあえず予告の時点から感じていたことではあるのですが、まず不気味でした(笑)あの特殊メイクはすごいけど、リアルすぎてちょっと不気味の谷を越えつつありますね。。。猫なのか、人なのか。『ワンピース』のロブ・ルッチの実写版ではないのか(むしろ、そっちの方が納得w)。顔と手だけ普通に人間だから、余計に違和感があるんですよ。生で観たことないけれど、劇団四季のメイクレベルがちょうどいいような気もします。
で、ストーリーは上述のように、シンプルではあるものの、どうもわかりづらさがぬぐえなくて。。。理由は主に2つかなと思いました。
1.設定の謎さ
そもそも「生まれ変わるって何?!」っていうのが大きくて。もちろん猫が歌って踊るのだからフィクションではあるのですが、あくまでも現実世界をベースにしているのか、それとも輪廻転生的なファンタジーな世界観なのかがわからず。。。
2.猫たちの歌の謎さ
彼の歌が全然頭に入ってこなかったです。。。基本は自己紹介というか、これまでの自分の人生や今の生き方についての歌だから、それ自体はわかるのですが、みんな中身がバラバラなので、単に自己アピールの歌でしかなく、それらがまったくつながらないっていう。。。
さらに、他のミュージカル映画と違って、そんな歌が全体の9割も占めるもんだから、感情移入もへったくれもなく、気づいたら1匹選ばれて終わってました(笑)
そうはいってもね、さすがハリウッドというだけあって、歌とダンスは圧巻です。あの歌唱力、全員が揃うダンス、邦画では絶対にお目にかかれないクオリティでした。
だから、総じてつまらなくはないんですよ。わかりづらいだけで。何回か観ればよさもわかりそうではあるのだけれど、まあ今は観ないかな(笑)
僕は生の舞台を観てないから比較はできませんが、もともとこの作品が好きな人なら観てもいいと思います。
思いますが、他に観た方がいい作品がいっぱいあるのも事実なので、個人的には他の作品を推します。『パラサイト 半地下の家族』とか。
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