もはや監督の趣味感しかない『モンスターハンター』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:25/53
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
映像:★★★★★★★★★★
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆
【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
ゲーム
モンスターハンター
巨大怪獣
異世界
【あらすじ】
作戦行動中に砂漠で消息を絶った偵察小隊。その探索に当たっていたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いる特殊部隊は、突然、激しい砂嵐に飲み込まれてしまう。
砂嵐が去った後、彼らの眼前に現れたのは、未知なる世界の光景と、ありえないサイズの超巨大モンスター!近代兵器が通用しないモンスターの猛攻に、小隊は全滅寸前にまで追い込まれる。
絶体絶命の危機を救ったのは、見慣れぬ装備を身にまとい、巨大な剣を携えた一人の男(トニー・ジャー)。彼はモンスターを狩るために戦う者=モンスターハンターであった。
アルテミスたちはなぜ、モンスターのいる世界にやって来たのか?元の世界に戻る方法はあるのか?すべての真実を知るためには、次々襲来する巨大モンスターたちを倒し、生き残るしかない。
狩るのは人間か?モンスターか!?
究極のサバイバルがいま始まる!
【感想】
もうね、拍手したいですよ。ここまで自分の好きな世界を実現できる監督に。メチャクチャ金をかけた監督の趣味だろって。世界規模の同人映画なんじゃなかろうかっていうぐらい、なんか、ぶっ飛んでました(笑)企画通したのがすごいですね。まあ、実写版『ドラゴンボール』と同じ匂いはしますけど(笑)
『モンハン』のゲームはやったことないんですが、ちょうど今日新作の発売日だそうですね。でも、ゲームとは別物と捉えた方がよさそうかなと(笑)だって、異世界系からの巨大モンスターによるパニック映画ですから。まあ、元のゲームにはストーリー性ないみたいなので、映画化するに当たっては新しく付け足す必要はありますけどね。
で、仲間と協力してモンスターを狩るっていう、いわゆるゲームの醍醐味みたいなシーンは、もちろんあるにはあります。ただ、けっこう後の方なんですよ。それまでは何をしているのかと言うと、基本逃げ回ってるだけです。やがて、「このままだと死んじゃうから、元の世界に戻るためにも戦うかー」って流れですねー。だから、ストーリー自体はものすごくシンプルです。いや、シンプルというべきか中身がないというべきかは悩ましいところですが(笑)
でも、ハリウッドってやっぱりすごいんですよ。ストーリー性が薄くても、とにかく映像がすごすぎて、それだけで押し切れちゃうんですから。その押し切れちゃうほどのクオリティを出してくるところがね、好きなんですよ、僕は(笑)
『モンハン』が現実の世界になったときの恐怖が伝わってきますし、あんなモンスターと戦うこと自体がおこがましいって痛感しました。勝てるわけがないんですよ。恐竜よりもデカくて、火も吹いて、おまけに近代兵器が効かないんですから。弱肉強食の最底辺ですよ、人間なんて。小さすぎてやつらの餌にすらならないかもしれません。
そのド迫力の映像に加えて、やっぱりアクションもかっこいいんですよねー。特に、ハンターを演じたトニー・ジャー。ムエタイや剣術、テコンドー、器械体操を習得しているのだとか。もちろん、スタントダブルも使っているでしょうが、本人がスタントマン出身だから、キレが違うわけです。「形から入る」っていう点では、基本ハリウッド映画に勝るものはないんじゃないでしょうか。。。邦画なんて絶対追いつける気がしませんもん。
ミラ・ジョヴォヴィッチもね、45歳にしてそこまでやるかってぐらいの体の張り用で。『バイオハザード』(2002)から20年近く経ちますけど、絶えずアクションやり続けてる女優ってそうはいないかも。
もはや、クリーチャーと戦う女性代表みたいになってますけど、彼女が蜘蛛みたいなモンスターに捕まったとき、『エイリアン』っぽい感じがしたんですけど、そこにいる彼女がまさにリプリーだったんですよね。なんか、ミラ・ジョヴォヴィッチのポジション、ちょっとシガニー・ウィーバーっぽくないですか?2人ともスタイルいいですし。あのシリーズをリブートするとしたら、リプリーはミラ・ジョヴォヴィッチしかいないですね(笑)
映画の終わり方もちゃっかり続きがありそうな形にしてますし、シリーズ化する気まんまんじゃんって(笑)いやー、監督人生楽しそうだなー。『モータル・コンバット』や『バイオハザード』など、自分の好きなゲームを映画化して、そこに出てたヒロインを奥さんにしてますからねー。オタクの成功例といっても過言ではないかも?
あと、みんな大好きアイルーなんですが、あいつあんなにイカついんでしたっけ?声はかわいいのに体つきが筋肉質で、ちょっと笑っちゃいました(笑)
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