超ライザップな『母との約束、250通の手紙』
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:12/25
⠀ 狂気🤯:★★★☆☆
⠀ 感動😭:★★★☆☆
母強し🤱:★★★★★
やべぇ母親がいたもんです。。。愛情?自己顕示欲?とにかく、息子への期待がハンパなくて。。。ある意味、狂気に満ちてました。
【どんな映画?】
フランスの三島由紀夫と評されるロマン・ガリの伝記映画です。彼の幼少期から作家にまるまでを、母親との交流を通じて描いてます。
なお、フランスでは100万人を動員するほどのヒット作だとか。
【感想】
とにかく、母親のぶっ飛んだキャラクターが印象的ですが、彼女をどう見るかですね。
子離れできないメンヘラか。
壮大な夢と期待を子供に押しつけるサイコパスか。
僕は、ライザップだと思いました(笑)
子供を外交官および作家にするために、一切の隙を与えず鍛えまくる星一徹のような母親です。その2つ以外の道を認めず、常に進捗を確認し、ケツを叩きまくるというジムのパーソナルトレーナー以上に厳しい人です。
ロマン・ガリが戦地で病に伏したときも、「書け!とにかく書け!」とまくし立てる始末。夢を叶えるためには休む間も惜しんで継続しまくれというメッセージは最近たるんでいる自分には耳が痛いですが、もはや母と子という関係性とは別の関係が生まれている気がしましたね。
こんな母親のもとにいたら、そりゃ作家になるわってぐらい強烈(笑)このエピソードが稀有すぎて本になるもの。
戦争中は2人が離れているので、文通でやり取りしてましたが、この手紙に隠された秘密がまた感動的で。ここでようやくタイトルの意味がわかるんですが(笑)
子を持つ母親の感想をぜひ聞きたいですね。子には子の人格や人生がありますが、やはり親としてはいろいろ期待してしまう部分もあると思いますし、そのバランスをどうするかっていうところもあるでしょうから(と、子育て経験ゼロ、むしろ結婚すらしていない僕が言うのもなんですが)
ちなみに、本編とは関係ないですが、セックスシーンが割と激しいというか、けっこうロマン・ガリがいろんな女性を関係を持つので、そこのところが太宰治を彷彿とさせました。
やっぱり作家ってモテるんでしょうか、、、?