アニメの推しキャラが死んだショックで1週間寝込んだら激ヤセしてイケメン4人に告られた『私がモテてどうすんだ』
【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
⠀ 配給:松竹
【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:50/87
⠀ ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★☆☆☆
音楽:★★★☆☆
【あらすじ】
BL好きの腐女子である芹沢花依(富田望生)は、推しのアニメキャラが死んでしまったショックで1週間寝込み、激ヤセして美少女(山口乃々華)へと変わってしまう。
その姿で学校に行ったら、なんとイケメン4人から好かれてしまうものの、これまで恋愛経験のない彼女は突然のことでパニックに。
「イケメンのカップリングの妄想ばかりしていた私がモテてどうすんだ」
と悩む彼女だが、ついに想定外の答えを出す。
【感想】
世間の評価はだいぶ低いんですが、個人的には思ってたより面白いです。もちろん、ツッコミどころはけっこうあるんですが、ラブコメとして普通に楽しめますね!
見た目の冴えない主人公が急に美しくなり、まわりから一気にモテ出す話で思い出すのが、昔テレ朝でやってた松村邦洋とV6の長野くんのドラマ『ハンサムマン』(1996)や、塚地武雅と谷原章介の『ハンサム★スーツ』(2008)なんかは好きだったんだけど、今回はそれを女子でやるっていう新鮮さがあります。
しかも、推しのアニメキャラが死んだショックで1週間寝込んで痩せたという漫画らしい設定なのも面白い(もともと漫画ですけどw)
オタク女子のラブコメってことで『ヲタクに恋は難しい』と似た感じもしますが、個人的にはこっちの方が断然推せます!
『ヲタクに恋は難しい』も好きだったんですけど、いろんなオタクやレイヤーをわんさか盛り込だ全部乗せみたいな話だったので、オタクが当たり前の世界になっちゃってたんですよね。それで、キャラクターの属性に差が出なかったというか。
今回のようにあくまでも主人公の属性がBL好きの腐女子ってだけで、話自体はラブコメに寄っていると、オタクと非オタクの対比や掛け合いが見れて面白いと思いました。
特に、富田望生の演技がズバ抜けてよかったんですよ!彼女の振り切ったコミカルなキャラクターがとても笑えて(笑)一応、この映画の主演は吉野北人ってなってますけど、全部富田望生が持ってってましたね(笑)
彼女、最近はいろんなドラマや映画でお見かけするのですが、僕は『ソロモンの偽証』を見たときに、見た目のインパクトからすごく印象に残っていて、その後もいろいろチェックしてたんですが、演技やキャラがすごく好きなんですよ。
4人のイケメンたちについては、今回の女性陣よりも美しいんじゃないかってぐらいのイケメン揃いで、特に伊藤あさひと神尾楓珠は二次元の人たちかな?って思うほど現実離れしたかっこよさでした。
正直、BLのくだりはわかりませんが、それを見て悶絶している富田望生のリアクションは最高ですwww
でも、こういう学園モノの映画でイケメンと言ったら、ついこの前まで山崎賢人や吉沢亮、横浜流星がメイン張ってたなって思うんですが、もう次が来てるって考えるとサイクル早いですね。
総じて見映えもするし面白い映画だと思うんですが、唯一惜しいなと思ったのが、歌とダンスの少なさです。最初と最後にそのシーンがあるんですが、激ヤセした芹沼花依を演じた山口乃々華は、さすがE-girlsのメンバーってだけあって、踊りがキレッキレなんですよ。それがメチャクチャかっこよくて、これもっとたくさん使ってミュージカルみたいにしてもよかったかなーって思いました。ホント、いいダンスだったので。
あと、戸田菜穂が高校生のお母さん役ってのも感慨深さを感じましたね。自分が小・中学生のときに20代だった役者さんが今では親の役をやっているのを見ると時の流れが身にしみます。。。
【その他】
ロケ地に池袋のアニメイトが使われていたので、TOHOシネマズ池袋でこの映画を観ると、徒歩1分で聖地巡礼ができますよ(笑)