彼には何が見えていたのかとても気になった『永遠の門 ゴッホの見た未来』

2019年公開映画186本中101位。

あの有名な画家ゴッホの映画です。
(実際の発音はホッホの方が近いらしい)
話としては、彼が死ぬまでの2~3年がメインなのかな。

いやー、もうね、孤独と狂気に満ちた人生ですよ。
実際に身近にいたら、ちょっと近寄りがたいと思う。
だって、性格はとてつもなく極端で精神的にも不安定なんだもの。
実際に疾患持ちではあったらしく、正確な診断はないものの、
彼の病状については最大100以上の説があるとのこと。

まあ、そんなんだから、自分で耳を切っちゃうんだけどさ。。。
今まで理由は知らなかったんだけど、
共同生活をしていたゴーギャンが家を出るっていうから、
彼の心をつなぎとめるためらしいね。
いや、メンヘラかよって。

でも、もともと絵も売れていなかったし、
誰も彼を受け入れてくれない状況の中で、
好きな(好きという範疇を超えていると思うけど)絵画を通じて、
やっとできた友達だから、
喪失感は半端なかったんだろうなって思う。

絵はご存じの通り、かなり独特。
キャンバスに塗料をベチャって厚く塗るから、
表面は凸凹していて、絵画と言うより彫刻のよう。
同じ時代の他の画家の作品と比べても、かなり異質。

しかし、彼の目にはそう映っていたんだよね。
「自分が見たものをまわりの人にも伝えたい」
そう言っていたから、ゴッホの絵の構図や色使いは、
彼の目には世界がそう見えたということだ。
もちろん、「心の目」で見たことも含まれるだろうから、
一概に、物理的な視覚情報だけっていうことはないだろうけど。

凡人からしたら憧れるけどね、あの才能。
天才は天才ゆえの苦悩もあるだろうけど。

何かが欠けているからこそ、それを埋め合わせるために、
他の何かが突出して、それを人々は天才と呼ぶんだろう。
そんなことを考える映画でした。

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