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ロバート・デ・ニーロの役の幅の広さを痛感する『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:49/82
ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆
【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
コメディ
ホームドラマ
祖父と孫のケンカ
ホーム・アローン
【あらすじ】
妻を亡くしたエド(ロバート・デ・ニーロ)は、彼の娘サリー(ユマ・サーマン)の家族と一緒に暮らすために引っ越すことになる。
孫のピーター(オークス・フェグリー)は、始めはおじいちゃんと暮らせることを喜んでいたものの、自分は部屋を明け渡し、屋根裏部屋で暮らすことを知って激怒。
ピーターはエドを追い出すために手紙を書き、宣戦布告。彼はおじいちゃんが部屋を明け渡すように、あの手この手で攻撃をしかけるが、あまりにも度を越したいたずらにエドも激怒。悪友ジェリー(クリストファー・ウォーケン)の悪知恵を借り、ピーターに報復を始める。
2人の部屋をかけた小さな戦争は、やがてまわりを巻き込み大騒動へと発展していく。果たして勝つのはエドか、ピーターか!?決戦の火蓋が切って落とされる!!
【感想】
設定が面白い映画でした!突如同居することになった祖父と、祖父に部屋を取られた孫の戦争。というか、ただの家族喧嘩なんですが(笑)
<あの映画に似ている?>
僕がこの映画を観たとき、とある映画を思い出したんですよね。舞台がほとんど自宅っていうのと、相手を陥れるためのいたずらを仕掛けるっていうところに。そう、『ホーム・アローン』です。自宅を舞台にやんやしている構図は、なんだか懐かしい感じがしました。
<笑えるシーンも多い!>
いたずらにハマる姿が滑稽なのと、ちょっとお下品なシーンもあって笑えるポイントが多いのもこの映画の特徴です。ザ・ハリウッドなコメディが好きな人なら好きだと思います。
<テンポにやや難あり、、、かな?>
設定もよくて笑えるシーンも多いので、基本的には誰が観ても楽しめる映画だとは思うんですけど、、、個人的にはテンポがちょっと悪いかなって思ったんですよね。相手の仕掛けたいたずらにハマってから次の仕掛けにハマるまでが少し長くて、ちょっと間延びしちゃうというか、退屈しちゃうというか。ここが『ホーム・アローン』のように、ポンポン進んで行くともっと面白かった気がします。
<ロバート・デ・ニーロの新たな魅力>
でも、この映画で注目したいのは、ロバート・デ・ニーロの役の幅の広さですよ。この前、「午前十時の映画祭11」で『アンタッチャブル』(1987)を観たから、カポネを演じた彼の印象が強くて。というより、ロバート・デ・ニーロって昔は犯罪系の映画によく出ていたんだよね。かと思えば、『恋に落ちて』(1984)で、メリル・ストリープとダブル不倫による純愛モノをやったり。『マイ・インターン』(2015)で、シニア・インターンとして働く老人もやったり。それで今回は、孫とガチバトルする大人気ない祖父の役ですからね。広すぎだろっていうw
なので、これまでとはまた一味違うロバート・デ・ニーロの役どころが見られるっていう意味では、興味深い作品とも言えますね。孫に振り回される彼の姿は、ある意味平和でほっこりするので。そんな彼の姿は一見の価値アリだと思いました。