エイリアン×ゾンビ×アルマゲドンなのに超B級映画な『アンチ・ライフ』
【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:10/10
ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
映像:★★☆☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆
【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
SF
エイリアン
ゾンビ
流血
近未来
宇宙
B級映画
【あらすじ】
西暦2242年、地球は滅亡の危機を迎えていた。選ばれた5,000万人の富裕層は地球を離れ、“ニューアース”へと避難を開始する。
宇宙船は元軍人と現役兵士により管理され、労働と引き換えに何とか潜り込んだノア(コディ・カースリー)は、クレイ(ブルース・ウィリス)の下で働くことになる。
そんな中、船内で殺人事件が発生する。しかし、その現場はどう見ても人の手によるものではなかった……。
こうして、クレイ率いる元兵士軍団と正体不明の“何か”の人類存亡をかけた戦いの火蓋が切って落とされた!!
【感想】
これはすごい、、、"ある意味"すごかったです。まさに令和の超B級映画爆誕とでも言いましょうか。だって、エイリアン×ゾンビ×アルマゲドンっていう掛け合わせですよ?あのブルース・ウィリスも出ているし、これはもう超大作の可能性を秘めているのでは、、、なんて思っていました。
なのに、、、それなのに全然面白くないっていう((((;゚Д゚))))))) 全然面白くなくて、逆に面白いと言えるかもしれません(笑)おいしいものとおいしいものを混ぜたのにおいしくならなかったといういい例かと思いますが、むしろ笑えるんですよ、ここまで来ると。これだけ盛大にスベってしまうのもハリウッド映画の愛すべきところなんじゃないかと(笑)
もうしょっぱなから、出走直後の落馬感強いです。疫病が蔓延した地球が滅亡の危機っていう設定なので、てっきりこのコロナ禍を意識した映画かなと思ったんですよ。ところが、そんな地球はとっとと捨てて、人類は選ばれた人だけ連れて他の惑星へ移住しまーすっていう話でした(笑)まさにノアの箱舟状態。
で、舞台となる宇宙船は移住者を乗せた最後の船で、地球に残された人たちはそのまま滅亡してくださいってことです。目的地に着くまでは、何人かのクルーだけ残して、他の人はみんなコールドスリープされるんですけど、しばらくしたら船内で人が死ぬんですよ。ドッパーンって。死に方が雑なんだですけど、ドッパーンって。
「誰の仕業だ?!」ってなって、「はい、エイリアンです」と。さっきのドッパーン太郎はエイリアンに寄生されて内部から爆発したんです。気づけば、どんどん寄生される人が増えていきます。その寄生された人がおかしくなって、他の人を襲っていくんですけど、その姿がどこからどう見てもゾンビ。人を食べちゃいますから。
ただ、ゾンビが増えていく仕組みもわからなければ、そもそもエイリアンが単独なのか複数なのかもわからないんですよ。もうね、そういうのに気を取られてちゃダメです。話はどんどん進んでいきますから。そういう設定の粗さはどこ吹く風状態のまま、銃も効かないし、火炎放射器も効かないしで、絶体絶命ピンチ。そんな中、とある有効手段を見つけて奮闘するっていう、あるあるなパターンが展開されていきます。
この映画の見どころは、とにかくいろんな映画の寄せ集め感ですかね。エイリアンとゾンビとアルマゲドンもそうなんですが、別の星へ移住するくだりは『パッセンジャー』のようですし、ゾンビに向かって打つレーザーは『スター・ウォーズ』のブラスターのようです。このパクリ感を堪能するのがこの映画の正しい楽しみ方かもしれません(笑)
しかも、このご時世では珍しいほどの映像のチープさがまた笑えるんですよ。CGもアクションも一昔前な感じで。いや、『エイリアン』を意識して、
あえてそういう作りにしているのかもしれませんが。。。
そこでひときわ目立つ存在がブルース・ウィリスですよ。彼が宇宙にいるだけで『アルマゲドン』感すごいんですが、ちゃんとあの映画を彷彿とさせるシーンもあるので、もういろいろわざとやってるんじゃないかって思うぐらいでした(笑)
終わりの方も衝撃的で、圧倒的な絶望の中で妊娠中のヒロインが破水するから、「なんでそのシーン入れた?!」ってツッコミしかありませんでした。もはやグッドエンディングなのかバッドエンディングなのかもわからないですね。。。言うなれば、、、バッド寄りのグッド、、、?
怖いもの観たさで行くのはいいですが、オススメはしません(笑)
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