基本ぶん殴ってるだけの劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』
2019年公開映画121本中48位。
予告の時点でね、
「ああ、アベンジャーズの影響かな」
って思っちゃったよね。
オールスター映画。
まあ、アニメ放送20周年記念だから、
そういうお祭り感あるのもいいと思うけど、
やっぱり、『アベンジャーズ』とどうしても比べちゃうよね(笑)
話としては、
ブエナ・フェスタっていうお祭り男が、
世界各地から海賊が集まる「海賊万博」なるイベントを開催して、
裏の目的を果たそうとするって流れなんだけど、
そんな設定はあってないようなもので、
とにかく、いろんな海賊や海軍がワーワーやってる映画です。
僕は、原作コミックはドレスローザで止まってるんだけど、
「最悪の世代」ぐらいまでのキャラしか出てこないので、
久しぶりに見ても充分にわかる内容です。
なので、「最近ワンピ見ていないな~」って人でも、大丈夫かと。
(むしろ、そういう人向けの映画かも)
ただねー、映画全体の印象としては、
とにかくぶん殴ってるだけっていう(笑)
「ワンピースってこんな殴るだけの話だっけ?」
っていうぐらい、バトルばっかで、
人間ドラマ感はほぼなかった。
まあ、ジャンプ漫画ってそんなもんか。
(最近全然読んでないからわからないけど。。。)
しかも、今回、オールスターってことで、
本当にたくさんのキャラが出てるんだけど、
「とりあえずいるだけ」とか、
「そこ出てくる意味あるんだっけ?」とか、
そういうのもいるから、
キャッチコピーで「立ち上がれ、全勢力」と言っている割には、
ちょっと物足りないかなーという印象。
そして、そこらへんが『アベンジャーズ』との差かなと。
そして、ウソップ。
自分の弱さを卑下するシーンがあるんだけど、
それ、ウォーターセブンでも同じこと悩んでたよねって。
「まーたそういうこと言っちゃうのかお前は」と。
まわりはバケモンばっかだから、
そこで勝負しなくてよくない?って。
2年経って強くなったんだし、
立派な麦ら和の一味なんだからいいじゃんって。
そう思ったけどね、僕は。
あと、全体的に感じたのが、
『ONE PIECE』のオールスターっていうよりは、
過去のジャンプ作品の要素を詰め込みましたっていう印象が強かった。
バトルは完全に『ドラゴンボール』だし、
今回の敵であるダグラス・バレットなんかは、もはやブロリーでしかない。
しかも、途中から色が青くなって、人造人間13号とほぼ同じだったし。
ブエナ・フェスタも、『幽☆遊☆白書』の垂金権造を彷彿とさせる上に、
ブラック・ブラック・クラブみたいなのもいたし。
そこらへん見ていた人は、
「あ!」って思える楽しさがあると思うし、
さっきも書いた通り、昔『ONE PIECE』ハマってたけど、
今は離れてしまったっていう人なら、
それなりに楽しめるかもしれないけど、
基本ぶん殴ってるだけだからね、好みは分かれるかも。
いやー、僕もジャンプ卒業しちゃったのかなーってちょっと思います。
昔はルフィのコスプレするぐらいには『ONE PIECE』好きだったけど、
この映画もそこまでハマれなかったし、
今のジャンプの人気作である『銀魂』や『ヒロアカ』も読んでみたけど、
ちょっと読み進めるのが辛くて3巻で挫折。
単純に、登場人物に感情移入できなくなってきちゃったんだよね。
だから、5年前だったら、この映画ももっと楽しめたと思うなあ。
ただね、この映画、ラストの演出は、個人的にすごく好きでした。
映画オリジナルキャラのアンって子がいるんだけど、
彼女の能力が、触れたものを一時的に幻影化するってやつなんだけど、
それを使った見事な、そしてちょっとうるっとくる演出が好きでした。
その内容はぜひ映画館で確認してください!
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