設定がいまいちモヤモヤする『いなくなれ、群青』

2019年公開映画135本中116位。

原作は読んでないけれど、
なんか締まらない映画だったなあ。。。

“捨てられた”人たちが集まる謎の孤島
「階段島」を舞台にしたミステリー映画。

ある日突然、気づいたらこの島にいる。
でも、なぜここにいるのかは誰もわからない。
島を出るには失ったものを見つければいいのだけど、
何を失ったのかは、本人もわかっていないことが多い。
しかも、別にそんなことをしなくても、
島での生活自体は平和で安定しているから、
それに甘んじて島で生活するのでもよし、
というそんな設定。

主人公はこの島に3ヶ月前に来た横浜流星。
そこへ、幼馴染の飯豊まりえが突然やって来て、
彼女の「島を出たい欲」に振り回されていく。

ジャンルはミステリーだけど、
結局中身は横浜流星と飯豊まりえのラブストーリーだから、
どっちで捉えていいのか悩ましい。

あと、全体的にわからないことが多すぎて、
かなりモヤモヤするんだよね。

“捨てられた”というのが“何に捨てられたのか”というのは、
物語の終盤で明かされるのだけど、そうなると、
「ここは精神世界ということなのか」とか
「別次元に本体がいるのか」とか、
いろいろ考えるんだけど、特に明言はされず。

島には、“魔女”と呼ばれる謎の存在がいるんだけど、
特集能力なのか何なのかもよくわからない。

ラストは、横浜流星の取引がすべて水の泡になるという
ある意味かわいそうなオチ。。。

どの映画か忘れちゃったけど、本作に限らず、
邦画で、現実世界に少し不思議なことが起きる系のものって、
設定がはっきりしないまま話が進むから、
腹落ちしないことが多いんだよな。。。

一方、洋画はベースとなる世界観がはっきりしているし、
いろいろ明言されることも多いからわかりやすくて好きなんだけど。

この映画の宣伝に際して、
実際に、横浜流星と飯豊まりえが幼馴染ってことが
メディアで賑わってるけど、
単に映画として見たときに、個人的には刺さらなかったなあ。

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