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人生の一コマ 第12話

人生の方向が大きく変化しているのに気がつかない  

私の毎日は

夫婦のわだかまりも解けて穏やかな毎日を楽しんでいた。

ある日、夫が涙を浮かべながら帰って来た。

何があったのか聞いてみた。

「街を歩いていたら街路樹の木々が輝いているのがわかってしまったら

自然と涙があふれて止まらないんだよ。

君はこの世界で生きていたんだね。

僕が君にした事を心から謝るよ  ごめんなさい。」

私は 嬉しかった。

夫が自然との繋がりを取り戻せた事が嬉しかった。

そして 私達夫婦はより深い信頼関係の中にいた。


ここから少し夫の両親と何があったのかを話します。

    夫の両親の価値観

   ❶ 子供は親に口答えをしてはいけない。

   ❷ 母親の話には従わなければならない。

   ❸ 子供は予定を作ってはいけない。

   ❹ 人を信じてはいけない。

   ❺ 日常の会話の内容は、御自身の親、兄弟、親戚、知人の悪口。

        もちろん、私の実家の両親も大嫌い。

私が強烈に感じたのはこの五つである。

私の使える言葉は「はい」以外の言葉は禁句と言う事になる。

気分を害させると何時間も叱られる。

子供がいない頃はまだこなせたが、子供が生まれると

無理なタイミングも多くなり  私は 気分が 滅入るばかりになった。

子供を公園に連れて行こうと思うと、親は自分を無視したと怒る。

   (子供を公園に連れて行く事が出来なかった。)

夫の両親は 突然現れては  持て成される事を求めた。


夫はこの環境で育っていたので、

親に対していっさい意見を言う事は無かった。

私が叱られていてもかばう事もなく。

私が誤解されていても説明してくれるわけでもない。


これらの状態が続き

私が肉体から一度離れてしまった事が起き。

私がお百度参りを経験し。

次に

夫がお百度参りをしたくなり私に付き添いを求め、

夫婦でお百度参りを経験する事になり。

すると

夫が自分自身の力に気付き始め 親に自分の思いを話すようになった。

しかし これが 裏目に出ると 

私が夫を操っていると 怒鳴り込んでくるパターンが新しく加わった。

しかし 夫は はっきりと 自分の意見である事を言えるようになっていた。 

しかし 夫の両親の苛立ちはすごいものだった。

夫は人生で初めて親に本心を伝えているが

親は我が息子の行動を何一つ受け入れようとはしない。

しかし  夫はいつも穏やかに諭すように話していた。

夫は両親と良好な関係を模索し始め  一年が過ぎる頃

     夫は突然他界した。


    


















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