人生の一コマ 第1話
お見合いの朝
今、過ごしている日常を大きく変化させる時が来ていると感じ、
お見合いに臨む覚悟した。
両親と小さなお蕎麦やさんの廊下を進み
待ち合わせの部屋の前で正座をする。
襖に手をかけ 静かに開けると彼とご両親がすでに席に着いている。
静かに一礼をする。
その瞬間
「この人と結婚するんだ。
もしかしたら、この人は浮気するかもしれない。
このご両親とは会話が噛み合わない。」
どこからとなく そんな声が聞こえた。
仲人さんに促され席に着いた。
もうあの声は聞こえない。
人生の一コマが動き出した瞬間です。