見出し画像

体験しなければ、知りえない世界


ぎゅっと、抱きしめるように
愛犬の体に顔をうずめた


そのかすかな匂いから現実に戻される


もう夏も終わりだな。
と思っていた矢先に続く突然の猛暑日

保冷剤、クーラー、ドライアイスという
現代のありとあらゆる
道具を使っても限界はある


たった3日しか経っていなくても
相手はもう機能が止まってしまっている
生きものなわけで
体内の腐敗がはじまっていることが理解できた


その、今まで体験したことがなかった
出来事に直面したとたん



わんわん泣き始めた


それはもう、事情を知らなければ
「いい大人が」というくらいに

でも事情を知っている人からみれば
「そうだよね」と共感できるかもしれないし

同じ経験をした人からは
言葉のようなものは

出てこないかもしれない


結局、やってみなければわからないのだ


ぶつかって転ばないと
痛みなんてわからない


「Aさんが、転んだ」

と聞いて、Bさんはかすり傷だと思う


でも実際会ってみたら
大量の血で、救急車? 
とよぎることもある


血を流してみないと
その「赤」がわからないように

写真の赤と実際の「赤」は全くちがう

ましてや、写真も見たことなければ
「どの赤?」といったように


そんなことは日常茶飯事なんだと思った


だから、物事を「赤」なんて
ひとつのコトバなんかにできない



「いつも怒っている」あの人だって

「いやみったらしい」あの人だって

「人の悪口ばかり言っている」あの人だって

一言なんかじゃ表わせない

本人だってそうなりたくてなったわけじゃない

そうゆう環境があって
そうならざるを得ない。
と思えてしかたない


経験して、心で感じて
はじめてわかることが
数えきれないほどある


あぁ、
なんてバカだったんだ


今までの無知な自分を大いに恥じた


その過去形からくる言葉に



あぁ、
どうしてわかったつもりになってたんだ

なんて未来の自分も思うのだろう



それでいい



大いに恥じよう、大いに反省しよう。
そこに固執するのではなく


それに
気が付かせてもらったことに感謝を込めて


気づかなければ
わからないことなんて
山ほどある



つづきはこちら ▶


コメント、励みになります😉♡