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人生やり直し研究所⑳〜60代・正しい夢のあきらめかた:やっつまった!

あきらめ切れずに最後の悪あがき。
シンガー・ソングライターのプロを目指し、62歳で通いはじめたボーカルスクール。その顛末やいかに。

風邪をひくというていたらく

月曜に対面オーディションなのに、金曜日にノド、いや、鼻の奥に痛みが!
屋久島帰りの疲れもあって、免疫が落ちて、唇にもヘルペスも出て、どうなることやらなのでしたが、耳鼻科に行った診察結果は「細菌性の風邪」とのこと。「抗生剤が効くよ」といわれてまじめに飲んだ結果、月曜日にはだいぶ良くなりました。

良くならなかったら、辞退しようかと思ったくらいでしたが、かえってノドに力み無く、歌うためには良いだろうとボジティブ思考で望むことにします。

それよりも「やっちゃって!」ではなく、別の候補曲の歌詞が、なんとかできないかなぁと踏ん張ります。
週末かけてず〜と考え、月曜になっても書いては直し、書いては直しで粘ります。

しかし、18時になっても納得できず、やはり「やっちゃって!」で望むことにします。こちらは何度か配信でも歌っているし、歌詞もそこそこカラダに入っているし、何より乗りがよいです。

エレキギターをフューチャーしたカラオケもまあまあなので、安全パイを取った訳です。
下記は屋久島で引きが立ったYouTube動画。弾き語りですがフェイスブックよりは音声が良いので貼っておきます。

初めての緊張感

ようやく集合時間の19:45になり、控え室に向かいます。
いままで、すれ違ったことのない、おっさんが2名。
おお、やはりオヤジいるのね、とちょっと安心。
逆に絶対小学生でしょという女子もいます。

自分の組は全部で4人。その中でなぜか私はトップバッターです。
控え室から、歌唱スタジオに入ると、審査員が2名。
20代後半とおぼしき男性と、30代前半といった女性です。
お二人とも極めて無表情で、まあ、つまんなそうな顔で座っています。

スタッフに音源の入った、スマホを渡して、音だしチェックしたら直ぐ歌唱です。最初に名前と年齢を名乗るのですが、やはり年齢は重要な要素なんですよね。

歌い出しミスらないように何度か練習しましたが、第一声はなんとかオッケイ。
でも、早速サビの歌詞を間違えて、なんとかごまかし乗りきって(この曲はサビ頭)Aメロに入ったら、やらかしました。

完全に歌詞が飛んでしまって声が出ない!

3小節ぶっ飛ばしてなんとか4小節目から歌に合流。そのまま、Bメロ、サビ最後までは行きました。

あ〜、やっつまった。

歌詞が飛ぶことが一番心配だったのですが、引き寄せちゃったなぁ。「やっちゃて!」は歌詞入ってると思ったのになぁ。別の意味で「やっちゃった」です涙。

でも、意外にもミスって気持ちは清々しかったです。
やっぱ、まだまだだなと納得して、なんかスッキリしてしまった。

本当にうまい人って、いないのね。

ということであっけなくオーディションで玉砕のあと、残りの3人の歌唱を聴くことになります。
まず、45歳男性。スマップの「ライオンハート」を歌唱。
21歳男性。ADO(UTA)の「逆行」。男でADOを歌うのスゲーな。最後は39歳女性。なんか知らない曲を歌唱。

まあ、みなさん、それなりにうまいですが、そんなにすごくはない。
そこで思ったのは「本当に歌がうまい人って、そんなにはいないんだ」と言うこと。

テレビの歌うま番組に出てくる人って、ホントにうまいんですね。
自分は全部歌うコトすらできなかったのに、だったら、まだ可能性あるかもと思ってしまった。

可能性とは、頭1つ抜ける可能性です。

あきらめられない私

オーディションが終わったら、予約していた歌唱のグループレッスンがあって、そのままレッスンスタジオに向かいます。
歌唱曲は「やっちゃって!」ではなく、歌詞がなかなか決まらなかった曲を選びました。本邦初公開。

担当先生からはなかなか的確なアドバイスをいただき、楽しいです、
やっぱ、曲をつくって歌うの楽しいやぁ。

オーディションでは大きな失敗をしましたが、かえって、なんだか、まだまだ夢をあきらめる境地に達しなくて、困ったもんだの状況でございます。

さて、これからどうしよう。ホントにそんな感じです。



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