Gキブリの夢に出て来た幹部自衛官の父の予言

ハワイで生活するうえで、Gキブリとの縁は切っても切れない。とにかく現れる。

日本でGキブリというと、あの黒光りした、カブトムシ大の素早い生き物を想像する。しかしハワイでは、蟻サイズから2~3cmサイズの小さなものがメインで現れる。

なぜこんなに出るのかは分からない。

とある日、食事で使った食器を流しに置き、10分ほどしてから食洗機にかけようと戻ってみると…

声も出ないくらい凍りついた。

3cm大のGキブリが4匹、茶碗の中にINしていたのである。

言っておくが、キッチンはきちんと毎日掃除している。
キッチンに備え付けの大型食洗器の裏に巣があると私は睨んでいるのだが、移動出来ないのでどうしようもない。

これはさすがに衛生面にも精神面にも良くないので、ハワイにも売っているGキブリホイホイを仕掛けて寝ることにした。

そしてその夜、茶碗にINしたGキブリが強烈だったためか、夢を見た。

幹部自衛官である父と2人、ホイホイの確認をしにキッチンへ向かった。
そこにはGキブリの大行列。
蟻のように列をなしてホイホイに入って行く。

我が家にはこんなにGキブリがいたのか…と唖然としてたら、父がおもむろに

「mari。災害が起こる時はこういう生き物が真っ先に危険を察知するんだ。これは… 何かが起こるかもしれんな…。」

と言った。

えっそうなの?!自衛隊って、生き物の動きから災害を予測するの!?
逃げなきゃ!!でも、どこへ!!!?

と焦っていたら、食洗機の裏からザワザワザワザワ…という音が激しく聞こえてきた。

これはダメだ!
Gキブリの波が押し寄せてくる!!
間に合わない!!

ギャーーーーーーーー!!!!!!

…という自分の叫び声で目が覚めたら、炊飯器が予約時間通りにごはんを炊いている音だった。

悪い目覚めのままキッチンへ行ってみると、ホイホイが実に良い働きをしてくれていた。

嬉しい反面、父の予言が正夢とならないことを願った。
幸いなことに、未だその夢は実現していない。

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