mari@wac

自衛官一家生まれの元女性自衛官(敬礼)。 短大卒(英文科)→陸上自衛隊→コツコツ貯めた貯金で渡米→ハワイのコミュニティカレッジ卒(ホテル科)→米国永住権取得→某ブランドのセールス→現在、日本の地方都市で看護師兼予備自衛官兼お遍路さん。 日々、自衛隊に感謝しながら生きている。

mari@wac

自衛官一家生まれの元女性自衛官(敬礼)。 短大卒(英文科)→陸上自衛隊→コツコツ貯めた貯金で渡米→ハワイのコミュニティカレッジ卒(ホテル科)→米国永住権取得→某ブランドのセールス→現在、日本の地方都市で看護師兼予備自衛官兼お遍路さん。 日々、自衛隊に感謝しながら生きている。

最近の記事

牛の人生(牛生?)を感じて選ぶレザーバッグ 〜スピリチュアルな話〜

ハワイで、レザーが有名な某ブランドのセールススタッフとして働いていた時の話だ。 アメリカ人のお客様が、レザーバッグの購入を決めた。 購入時はお客様に商品の状態をチェックしてもらうのが決まりのため、倉庫から在庫を持って来て、彼女に手渡した。 大体のお客様は、ジッパーや金具がスムーズに開け閉め出来るか、傷がないか、をチェックする。 しかし彼女は違った。 POPな曲のかかる店の真ん中で、バッグを胸に抱きしめ、瞑想を始めたのだ。 ・・・・   ♪♪♪♪ ・・・・   ♪

    • アメリカで初めて911に電話した話

      私が、ホノルルの某ブランドショップでセールスとして働いていた時のことだ。 少し日が沈んできた18時過ぎ頃、1人の男性が来店した。 30歳ぐらい、約170㎝、シャツにリュック。至って普通の若者だ。 彼は入店するなり、真っ直ぐポーチやお財布など小物が置いてある棚に向かった。 そして棚を挟んでカウンターにいる私に、ハワイ限定柄の小物を次々と掲げ、値段を聞いてくる。 現地に住んでいるローカルのようなイントネーションだったので、ここに住んでいるのかと尋ねると、言葉を濁す。ハワイ限

      • 陸上自衛隊を辞めて米国永住権を取ったけど、帰国して看護師になりました

        「mariちゃん!今すぐテレビをつけて!日本が大変なことになってるから!!!」 私がホノルルで働いていた頃のことだ。仕事へ行く準備をしていると、突然、現地の友人からそんな電話がかかってきた。 と同時に、街中に警報が鳴り響いた。 訳が分からず慌ててテレビをつけると、黒い巨大な波が、ものすごいスピードで田んぼを飲み込んでいく映像が流れた。 見出しには、 「Tsunami in Japan(日本で津波発生)」 「Big disaster(大災害)」 の文字。 そう、忘れもしな

        • Gキブリの夢に出て来た幹部自衛官の父の予言

          ハワイで生活するうえで、Gキブリとの縁は切っても切れない。とにかく現れる。 日本でGキブリというと、あの黒光りした、カブトムシ大の素早い生き物を想像する。しかしハワイでは、蟻サイズから2~3cmサイズの小さなものがメインで現れる。 なぜこんなに出るのかは分からない。 とある日、食事で使った食器を流しに置き、10分ほどしてから食洗機にかけようと戻ってみると… 声も出ないくらい凍りついた。 3cm大のGキブリが4匹、茶碗の中にINしていたのである。 言っておくが、キッ

        • 牛の人生(牛生?)を感じて選ぶレザーバッグ 〜スピリチュアルな話〜

        • アメリカで初めて911に電話した話

        • 陸上自衛隊を辞めて米国永住権を取ったけど、帰国して看護師になりました

        • Gキブリの夢に出て来た幹部自衛官の父の予言

          自衛官一家がハワイで釣り対決したら、幹部自衛官の父が判定勝ちだった話

          私は、父、母、兄弟全員が自衛官という自衛官一家に生まれた元女性自衛官だ。 私がハワイに住んでいた頃、家族が日本からわざわざ遊びに来てくれた。 当時、幹部自衛官だった父は初めての海外だ。普段自己主張をほぼしない父が、珍しく「ハワイの海で釣りをしてみたい。」と言うので、釣り対決をすることになった。 決戦はハワイ最終日だ。 乗り物酔いが酷い母は断固参加を拒否し、不戦敗。勝率が上がった。 参加したのは「さしみTSURIツアー」。船長さんや乗組員さんは全員アメリカ人だが、日本語で

          自衛官一家がハワイで釣り対決したら、幹部自衛官の父が判定勝ちだった話

          「税」の一文字が解決してくれた、日・中コミュニケーション

          ハワイで、某ブランドのセールススタッフとして働いていた時の話だ。 とある日、中国人のおばちゃん4人が来店した。そのうちの3人は盛り上がりながら店内の商品を見て回っていたが、1人は興味がないのか、店の端に立ち、皆を見つめていた。 3人は商品のポーチが気になったようで、それを手に持ち中国語で話しかけてきた。 私は中国語ができないためさっぱり何を言ってるか分からない。そのため、3人のジェスチャーを交互に見ながら、内容を理解しようと必死で考えていた。 すると、3人の中の1人が

          「税」の一文字が解決してくれた、日・中コミュニケーション

          自衛隊で1番怒られた時、私は、食いだおれ太郎の紙袋を下げていた

          陸上自衛隊の新隊員教育には、それぞれ3か月の前期・後期教育がある。その前期教育が終わったお祝いに、班員6人で大阪へ旅行に行った。 休みは5日間。5日目は門限が昼の12時で、「躾(しつけ)時間」として11時30分帰隊となっていた。「躾(しつけ)時間」とは、門限に余裕をもって行動するために30分ほど早く帰隊するよう決められた時間のことだ。なので、実質11時30分が門限のようなものである。そのため、中3日の2泊3日で予定を組んだ。 地方から伊丹空港へ降り立った。辛い前期教育を終

          自衛隊で1番怒られた時、私は、食いだおれ太郎の紙袋を下げていた

          中国人はMade in Chinaをどう思っているのか

          ハワイで、某ブランドのセールススタッフをしていた時の話である。 取り扱っていた自社製品の原産国は様々だったのだが、その中のひとつに「Made in China(中国製)」があった。 中国製品に関して、どこの国のお客様もそれぞれ価値観が違った。 「ハワイに来てるのに、わざわざ中国製は買わないわ。」 「まぁ、今はどこも中国製だよね。」 本当に人それぞれだった。 そこで私は、肝心の中国人のお客様は、中国製品についてどう感じているのかが気になっていた。 そして、それを確かめる

          中国人はMade in Chinaをどう思っているのか

          ブランドへの愛が暴発したローカルのおばちゃん〜これがブランディングだ!〜

          ハワイの某ブランドのセールススタッフとして働いていた時の話だ。 (複数のアパレルブランドで勤務していたが、今回はアメリカ発の、ナイロン素材で有名なブランドの話である。) ある日、60歳前後くらいのローカルのおばちゃんが来店した。 彼女は体が不自由で、電動車椅子に乗っていた。 当時、大人気で完売が続出していたシリーズをコレクションしており、2週間ほど前に来店した際、ハンドバッグを何種類も膝の上に乗せて真剣に選んでいたので記憶に残っていた。 今回はそのシリーズの小物を見に来た

          ブランドへの愛が暴発したローカルのおばちゃん〜これがブランディングだ!〜

          食洗機の工事に来たルー大柴さん似のフィリピン人にパシられた話

          私に、アパートに存在しない階を探し続けさせた、あのフィリピン人のLeeさんがまたやって来た。 結局、壊れた食洗機は修理不可だったため、新品と取り替えてもらうことになったのだ。今回はストレートにcrown floorまで迎えに行き、早速、彼は取り付け工事にとりかかった。 備え付けの巨大な食洗機のため、1〜2時間はかかるだろう。私はパソコンで作業をしながら、Leeさんはルー大柴さん(*1)に似ているな…と、横目で工事の様子をちら見していた。すると突然フィリピン人の大柴さんが、

          食洗機の工事に来たルー大柴さん似のフィリピン人にパシられた話

          友人のダメ彼氏のおかげで繋がった私のクビ

          ハワイで、某ブランドのセールススタッフとして働いていたとある日のこと。 この日は、閉店の23時を過ぎても店内にお客様がいるくらい、とても忙しかった。 私が働いていた店舗では、閉店後、23時45分までに他支店の方へ売り上げ金と店の鍵を持って行かなくてはならなかった。 しかし、閉店が遅くなり慌てていたため、クレジットカード決済の集計や現金のカウントが何度やっても合わない。 ようやく店を出られた時にはすでに23時半。 夜中まで観光客で溢れかえるワイキキを全速力で走った。 しか

          友人のダメ彼氏のおかげで繋がった私のクビ

          ハワイで自分を解放しすぎた日本人のおじさん2人組

          ハワイで某ブランドのセールススタッフとして働いていた時のことだ。 夕方、50歳前後くらいの日本人のおじさん2人が来店した。自衛隊でいうと1曹から曹長、シャバでいうと、課長や部長といったところだろうか。普段、真面目に仕事をしていそうな、そんな雰囲気が伝わってきた。 会社の女性たちに小さめのお土産を探しているとのことだったので、 ハワイ限定柄のポーチをお勧めした。そして、売れ筋の形や柄、大体これくらいの物が入ること、日本の雑誌に掲載されたことなど、具体的に説明を加えた。 彼ら

          ハワイで自分を解放しすぎた日本人のおじさん2人組

          アパートに存在しない階を探し続けさせられた話

          ハワイに住んでいた時、アパートの食洗機が故障した。 大家である中国人のケンさんに連絡をしたところ、フィリピン人のLeeさんが修理に来るとのことだった。 登場人物全員の名前と国籍がバラバラだな…と思いつつ指定された日に部屋で待っていると、フィリピン人のLeeさんから電話がかかってきた。 彼とはこの日が初めてなのだが、開口一番、キレていた。 『I’m on crown floor!  You should come!』 (今クラウンフロアにいるから迎えに来い!) 彼がなぜキレ

          アパートに存在しない階を探し続けさせられた話

          精強な幹部自衛官の父をノックダウンした たこ焼き羊羹

          幹部自衛官の父は、精強である。子どもの頃は、自分の父は世界一強いのではないかと信じて疑わなかったし、記憶にある限り、仕事の愚痴を一度も聞いたことがない。そんな精強な父を唯一ノックダウンしたものがある。 たこ焼き羊羹である。 私が大阪へ旅行した時のこと。隣りにいた知らないおっちゃん達が『これ買うてみぃー!めっちゃ不味いって反感かうでぇ~!』とお勧めしてくれたので、ネタと思いこれらを買ってみた。 旅先から実家へ帰り、早速、元自衛官の母とたこ焼き羊羹を食べてみた。食べた直後に気

          精強な幹部自衛官の父をノックダウンした たこ焼き羊羹

          自衛官一家がハワイで実弾射撃をしてみたら、幹部自衛官の父が圧勝だった話

          はじめましての記事に書いているが、我が家は、父・母・私・兄弟全員が陸上自衛官という自衛官一家である。 そんな自衛官一家が、私を訪れて初めてハワイへ来た時に、実弾射撃へ行こうという話になった。もちろん全員が射撃の経験者であるが、現役時代は皆違う駐屯地での勤務だったため、一緒に射撃をしたことはない。旅行の思い出に、腕を競ってみることにした。 場所は、ワイキキにあるWaikiki Swat Gun Club。 受付でコースを決めるのだが、ゲーム感覚であるため1番安いコースでいい

          自衛官一家がハワイで実弾射撃をしてみたら、幹部自衛官の父が圧勝だった話

          某ブランドのパーティーへ行ったら、爆音と光と酒に五感をやられて数万円のネックレスを買ってしまった話

          『参加費無料、アルコール飲み放題だよ』 という、友人の甘~い誘惑にのって、某ブランド主催のパーティーへ行って来た。 PARTY、という単語は知っているが、生まれてこのかた、そんな洒落たものに参加したことはない。 アメリカはパーティーが頻繁にありドレスを着る機会も頻繁にあるので、安くて可愛いものが簡単に手に入る。 この日のために、いや、むしろ、この日しか着ないであろうドレスとヒールのサンダルを調達した。 開催は19時から。 初めてのパーティーにドキドキしながらドレス

          某ブランドのパーティーへ行ったら、爆音と光と酒に五感をやられて数万円のネックレスを買ってしまった話