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【俳句】寒戻る

寒戻る人の背丈の幅ほどに

父方の叔父が亡くなった。
自分でアパートの一室から会社を起こし、大きくした。
幼い頃、家に行くといつも新しいものがあったのを覚えている。
カラーテレビを初めて見たのも叔父の家だった。
子供の頃は、行くとカラーのアニメにかぶりつきだった。
チャンネルがリモコンで変わるのも叔父の家で初めて体験した。
8ミリを楽しんだのも、叔父のところ。
大きなステレオで、レコードをかけまくった。
当時は珍しかった電気シェーバーで、得意げに髭を剃っていた。
僕の名前のひと文字、マー君の「ー」の部分は叔父からもらったとか。

今日は冷え込んでいる。
冬が叔父を連れに戻ってきたわけではないだろうが。

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