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伊達の薄着 # シロクマ文芸部

マフラーに隠してそつと頷きぬ

幼い頃から、マフラーが嫌いだった。
マフラーだけではない。
タートルネック、昔はとっくりセーターと呼んでいたけど、それも嫌いだった。
多分、首のあたりの自由を奪われるのが嫌だったのかもしれない。
どうして大人はこんなものを着せるのだろうと思っていた。
だいたい、伊達の薄着で過ごしてきた。

それが今では、着膨れて過ごしている。
ただ、首周りはマフラーよりも、ネックウォーマーが多い。
マフラーがさっと巻ける男性はカッコいいなぁと思う。
女性がマフラーを巻く姿にも、惹かれる時がある。
マフラーというものは、それを身に着ける瞬間に威力を発揮するアイテムなのかもしれない。

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